セリエAの方が苦戦する理由は明らか?
5日に行われたUEFAチャンピオンズリーグでミランはレアル・マドリーと対戦し、3−1で勝利を収めた。パウロ・フォンセカ監督が試合後に『スカイ』で残したコメントを『MilanNews』が取り上げている。
試合を振り返って
「勝利の要因は、選手たちがここにきて何も恐れずに自分たちのサッカーをやろうとする勇気を持っていたことだと思う。ボールを保持する試合を目指して準備をしてきた。前半は本当に素晴らしい内容だった。後半は少し苦しい場面もあったが、チーム全体で乗り切って、この勝利を完全につかんだ。3ゴールを決めたこと以上に、クオリティの高いプレーができたことが誇りだ」
カルチョのメンタリティ
「そもそもイタリアサッカーが消極的と言われることには同意できないが、我々もヨーロッパで試合を支配し、積極的なプレーができるチームになれる。今日の試合で、イタリアのチームがただ守るだけではないことを示せたと思う。我々はボールを回し、ポジショナルなプレーで良い内容をつくり出した。もっと成長していくためには、ボール回しに対する忍耐を持ち、さらに高めていく必要がある」
選手交代後の苦戦
「エイブラハムはほかの特徴を持つ選手だ。モラタは次のプレーに関与しやすいけど、エイブラハムはそこが得意ではない。ボール保持を失ったのもそのためだ。彼はサポートプレーヤーではなく、より前線でプレーするタイプだね。でも、アルバロはとても疲れていて、守備での貢献が大きかった。レアル・マドリーも終盤に強くなるチームだから、交代後はボールをうまく支配する力や質が少し低下した。それでも、選手たちは勝利を守り抜こうと全力を尽くしたと思う」
モンツァ戦からの立ち直り
「ボールを保持して試合を支配したいチームにとって、今日の試合のようにスペースが多いのは有利だ。イタリアとは異なる試合展開になる。イタリアの外ではわかりにくいが、イタリアではマンツーマンで厳しく守られる試合が多く、ヨーロッパのチームも苦戦している。イタリアの試合は他のリーグにはない難しさがあるんだ。モンツァやカリアリのようなチームとの試合の方が、スペースが少なくて難しいものだね」