大活躍のラインデルスは「オランダの列車のよう」
ミランは22日、UEFAチャンピオンズリーグでクラブ・ブルッヘと対戦し、3−1で勝利を収めた。これにより、3戦目にしてようやく勝ち点3を手にした。
前半苦戦も交代で流れが変わる
ミランはラファエル・レオンが先発に戻ってチャンピオンズリーグでの初白星を目指したが、立ち上がりは苦戦した。それでも34分にクリスチャン・プリシッチのCKがそのままゴールに入ってリードを奪うと、40分にはタイアニ・ラインデルスに対する危険なプレーでラファエル・オニェディカが退場となり、数的にも優位に立った。それでも内容がパッとしないミランは、51分に同点弾を許し、嫌な展開となる。
だが、パウロ・フォンセカ監督の選手交代が的中。60分にラファエル・レオンとルベン・ロフタス=チークを下げてサムエル・チュクウェゼとノア・オカフォーを入れると、すぐに勝ち越した。61分、入ったばかりのオカフォーがペナルティーエリア左を縦に突破してラインデルスの得点が生まれると、71分には右サイドでチュクウェゼが抜け出してペナルティーエリアから折り返し、再びラインデルスが決めた。
これで楽になったミランは、75分にフランチェスコ・カマルダを投入して、クラブ史上最年少のチャンピオンズリーグ出場記録を塗り替えた。87分にはCKの流れからカマルダがヘディングでゴールネットを揺らしたが、オフサイドで取り消しに。得点は幻に終わり、歓喜でユニフォームを脱いだことによるイエローカードが残った。
それでも終盤は落ち着いた戦いぶりで、ミランは今季のチャンピオンズリーグ初白星を手にしている。
注目選手採点
ラファエル・レオン
Sportmediaset:5.5 – 判断が難しいが、依然として重要な存在でありながら一貫性を欠いている。スピードと意欲を見せる場面はあるものの、最後のプレーで決定力に欠けている。彼ができなかったことを、オカフォーとチュクウェゼが示している。
Milannews:5 – 先発で起用されるも、プレー中に目立ったのはわずか一度のみ。左サイドでの1対1を避ける場面が多く、相手の2人のマークを崩そうと試みるも、効果的ではなかった。持ち前の左足で怖さを見せる場面もあったが、全体的には物足りない。交代後、オカフォーが彼の代わりを果たした。
TMW:6 – 前半ではミランの中で最も危険な存在だったが、後半に向けて物足りなさが残った。交代後、試合の流れが変わった。
タイアニ・ラインデルス
Sportmediaset:7 – オランダの列車のように時間通りに到着し、後半に試合を決定づけた。モラタからボールを奪うシーンもあり、その後はオカフォーとチュクウェゼからのアシストを的確に活かし、得点を決めた。
Milannews:7.5 – ボールを持つことに常に積極的で、ミランの中核を担った。オニェディカにレッドカードを引き出し、試合の流れを変える。オカフォーからのアシストを受けて、ミランを再びリードするゴールを決め、その後もチュクウェゼのアシストで自身の2得点目を挙げた。
TMW:8 – 前半は特筆すべきことはなかったが、オニェディカのレッドカードに関与した後、後半は攻撃的なプレーで試合を支配した。オカフォーとチュクウェゼの両方からのアシストを見事に仕留めた。
フランチェスコ・カマルダ
Milannews:6 – プロ初ゴールとなるはずだったが、VARによりオフサイドで取り消された。それでも、鋭い嗅覚が示され、将来に期待が持てる。
TMW:6.5 – 入ってすぐに歴史的な瞬間を迎えかけた。ラインデルスのクロスを決定的にフィニッシュしたが、VARによりゴールが取り消されたのは残念だった。
ルベン・ロフタス=チーク
Sportmediaset:5 – 理想的なポジションでプレーしているはずだが、ほとんどのプレーに苦戦していた。後半も改善せず、ファンからのブーイングを受けながら交代。
Milannews:5 – 得意とするポジションでプレーしているにもかかわらず、パフォーマンスは冴えない。特に前半は何をしているのか理解に苦しむレベルで、後半も改善が見られなかった。
TMW:5 – 右サイドでの適応に苦戦し、攻守両面で存在感を発揮できず。彼が退いたあとで、試合の流れが変わった。