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フォンセカ「インテル戦は過去。ローテーションよりもいまは継続性」

「ミラノダービーの勝利はレッチェに勝って初めて意味がある」

ミランは28日、セリエA第6節でレッチェと対戦する。パウロ・フォンセカ監督の前日会見の様子を『MilanNews』が伝えた。

次が大事

「非常に重要だ。成長していることを確認する必要がある。ダービーの勝利は、レッチェ戦に勝って初めて意味があり、成長を証明できる。失ったポイントを取り戻さなければならない。ダービーの後の試合は危険だ。大事な試合に勝った後は、さらに難しくなる。しかし、ミスは許されない。勝たなければならない」

チームの停滞は心理的なものだったのか?

「ダービーの話に戻りたくない。試合はスタジアムを出た時点で終わった。今はメンタル面が非常に重要だ。技術や戦術以上に大事かもしれない。試合は感情的なものだ。良い状態を保ち、バランスを取り、エネルギッシュでモチベーションを持つことが非常に重要だね」

これからUEFAチャンピオンズリーグを含む3試合がある。フォーメーションを固めていくのか

「継続性を持たせたいし、それには同じチームで戦いたい。明日の試合にはモラタが不安だ。練習中に打撲した。明日まで様子を見るが、微妙なところだ」

モラタがいなければ、中盤に選手を入れるのか?

「ヨビッチはその役割に向いていない。モラタがいなければ、ロフタスやラインデルスがその役を務める」

ラファエル・レオンはメンタル面で準備ができているのか?

「ラファとも個別に多くのことに取り組んでいる。守備でもよく働いているし、プレスもかけるし戻ってきている。もっと良くできるが、守備面でも成長しているよ。チーム全体で守っていて、ラファもその一員だ。ダービーでも決定的なチャンスが3回あった。守備的にプレーできない選手とは思わない。彼は良い仕事をしているし、チームの一員としてプレーしている。それが今一番大事なことだ」

タミー・エイブラハムについて

「エイブラハムは周りを巻き込むエネルギーを持っている。彼やモラタのような選手がチームに野心やエネルギーをもたらしてくれるのは重要だ。練習でもチームのために働いている」

自分のサッカーを実現するためには多くの努力が必要だと言っている。現状の進捗は?

「パーセンテージではわからないが、まだ道のりは遠い。守備面ではそれほど成長していないと思う。ただ、チームができることには近づいている。成長はしているが、守備面ではまだ他に見たかった部分もあるし、攻撃面ではもっと成長が必要だ」

ダービーの勝利は、スクデット争いにおけるシグナルだったのか?

「ミランがダービーで勝ったのは久しぶりで、チームに自信と新しい雰囲気をもたらした。自分はいつもバランスを保とうと努めている。試合は自信をつける助けにはなるが、ただの1試合だ。明日勝たなければ、また後退する。ダービーは忘れて、次の試合に集中しなければならない。雰囲気はポジティブだが、ダービーは過去のことであり、もう重要ではない。未来の方が大事だ。スクデットについては、最初の日から言っている通り、ミランはスクデットを目指すしかない。ほかのことを考える余地はない」

ダービー前は解任寸前とされていたのに、試合後は絶賛されている。驚きは?

「我々ラテン系はそんなものでしょ(笑)。かつても同じ状況にいた。勝てば官軍、負ければ…。同じことをずっとしてきたし、何も変わっていない。うまくいかないときは何も読みたくないが、勝つと違う。でも、自分的には何も変わっていないし、何も読んでいない。ただ、仕事を続け、学び、成長することが最も重要だ」

「ポルトガルにいたとき、外出した際、息子から『ファンが怒っているよ』と言われたことがあった。私はその時、『今日は怒っていても、明日には拍手してくれるよ』と答えた。それがサッカーだね。喜びと悲しみが交錯する。私は監督としてバランスを保たなければならないが、ファンの愛の非合理性も理解している。以前は自分を批判していた人々に対しても、何の悪感情も持っていない。そういうものだとわかっている」

ローテーションについての考えは?

「ローテーションは好きだし、全ての選手を信頼している。しかし、今はあまり変えない方が良いと考えている。継続性を持たせ、チームを安定させる時期だ。将来的に機会があれば、ローテーションをしたいが、今はそうではない。真のチームになれば、誰を起用しても変わらないが、現状ではそれが難しい。今はそのチームをつくろうとしている」

センターバックの固定ペアを探しているのか?

「今のところ、変える必要は感じていない。ガッビアはプレーするに値する。彼はボールを使ったビルドアップが得意だが、チーム全体をうまく指揮する力も持っている。ポジショニングが非常に優れていて、ディフェンスラインを安定させることが重要だ。明日はガッビアとトモリが出場し、連続性を持たせたい。その後のバイエルン戦は様子を見よう」

ダービーで勝つのと、その後も勝ち続けるのとではどちらが難しい?

「責任は常に同じだ。自分にとって、最も難しいのは勝利を管理することだ。試合前、選手たちがモチベーションを持ち、精神的に準備ができていることは分かっていた。だが、レッチェ戦は危険だ。選手たちの頭の中では、インテル戦ほどの難しさはない。しかし、選手たちに、同じようにプレーしなければならないことを理解させることが最も難しい」

特別な方法で選手たちを明日の試合に集中させたのか

「今週はバーベキューも特別なこともしていない。普通にミーティングをしただけだよ」

ユスフ・フォファナはチーム内で特異な存在か

「今はベナセルがいないが、彼もそのポジションをこなせる。ムサもそのポジションでプレーできる。フォファナはパスを得意とし、ムサはボールを持ち運ぶプレーが得意だ。ムサがフォファナのようになってくれることを期待している」

チュクウェゼはプリシッチの好調に影響されているのか、それとも戦術的に成長が必要か?

「プレシーズンでは良いプレーをしていた。大きなチーム相手にスペースがある中で特にね。しかし、トリノ戦やラツィオ戦では、プレシーズンほどの状態ではなかった。質の問題ではなく、自信の問題だ。自信を持って、この環境でプレーする必要がある。セリエAではスペースが少ないし、タイミングを見て動く必要がある。決断の時間も短い。インテル戦では良いプレーを見せたし、明日のようなスペースの少ない試合で良くなる必要がある」

タイアニ・ラインデルスに似たタイプはいるのか

「タイアニは我々のチームで唯一無二の選手だ。同じ特徴を持つ選手はいない。次の試合に集中していて、彼がいない時にどうするかは、その時考える。ただ、彼はチームにとって非常に重要な選手で、代わりを見つけるのは難しい」

エメルソン・ロイヤルのインテル戦でのパフォーマンスについて

「彼が遅れてチームに合流したこと、守備の戦術練習が少なかったことは忘れてはならない。彼の守備には課題があり、ここは改善できると確信している。攻撃面では強力な選手だが、守備面でもまだ伸びしろがあるはずだ」

インテル戦の後も、まだミランの成長を求めていると言ったが、最終的にどのレベルまで成長できると考えているか?

「ミランのサッカーとは何かを考えたとき、攻撃面ではまだ成長が必要だと思う。インテル戦を見ると、チームが非常にコンパクトで、インテルの普段のプレーをさせなかった。ボールを保持していたが、組織的なプレーの場面はあまりなかった。ほとんどがボールを奪ってすぐに攻撃に移るトランジションの場面だった。強いチームは、守備を低いブロックで行うが、これがミランに合っていると思う。もっと成長すべきなのは、ポジショナルプレーで支配し、ボールを失わない忍耐力を持つことだ。ミランはもっと相手陣内でプレーする時間を増やさなければならない。インテル戦でもボールを保持していたが、最初の段階ではあまり連係が取れていなかった。チャンスのほとんどはトランジションから生まれたものだ」

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