ただし、フォンセカ監督の解任は勧めず
ファビオ・カペッロが19日の『ガゼッタ・デッロ・スポルト』で現在のミランについて語った。
この夏にパウロ・フォンセカ監督を招へいしたミランは、ここまでうまくいっていない。ミラノダービーの結果次第で監督解任に踏み切るという報道が出ているところで、新体制は早くも窮地に追い詰められている。
ヴェネツィア戦は大勝した
「あの試合はかなり異常で、ミランが非常に楽にプレーできた。開始15分で2-0になったからね。でも、みんなが浮かれている中で、私はヴェネツィアがゴールに向かうチャンスが何度もあったのを見ていた。ほかの試合でも同じことが起きている。そしてリヴァプールと対戦すると…」
優れた選手はたくさんいるが、真のリーダーがサンドロ・トナーリ以降いない
「その通り!さらに言えば、スクデットを取ったときにミランの中盤は、誰もいなくなっている。勝ったなら、その土台を強化しなければならない。壊すんじゃなくてね。ここ数年、セカンドトップや中途半端なアタッカーばかりが入ってきたけど、肝心の司令塔はどこにいる? 問題はほかのポジションにもある。例えばセンターフォワードだ」
「ジルーはペナルティエリア内でプレーする9番だけど、モラタは違う…モラタはエリア内の9番じゃない。こういう戦術の変化は、クラブと監督がしっかり考えないといけない」
「ラインデルスは素晴らしいEUROを戦ったし、ロフタスも優秀だが、どこで使うべきかまだはっきりしていない。プリシッチも素晴らしいね。それなのに、右サイドに問題を抱えている中でカルルを売るなんて。彼はユヴェントスですぐにスタメンで、PSV戦でも素晴らしいプレーをしている。ミランで何が起こっているのか本当に分からない。ある選手たちがミランにふさわしくないのか、それとも環境が悪いのか。私には、ピッチに散らばった11人が見える。チームとしてのまとまりが見えない。それは昨季からのことだ」
ミラノダービーに負けたらフォンセカは…
「デ・ロッシの監督解任には驚いたよ。なかばチームを刷新したなら、時間を与えるべきだ。4試合でクビなんてありえない。フォンセカにも時間が必要だろう。でも今は彼にかかっている。コンテはすぐに影響力を発揮した。最初の試合は失敗したけど、すぐに厳しく対応して、チームに緊張感が戻った」
フォンセカがすべきこと
「選手の頭の中に入り込むことだ。今の選手たちは、試合で緊張感が足りないように見える。まるで練習と違う状況に対応する準備ができていないみたいだ。スクデットの後、気持ちが緩んでしまったのかもしれない。トモリなんて以前はすごかったのに、今は苦しんでいる。緊張感を植え付けるにはイブラが良いかもしれない。彼はピッチ上でその欠如を感じることはなかったからね」