リヴァプール戦で勇気がなかったチームに非難殺到
ミランは17日、UEFAチャンピオンズリーグ・リーグフェーズ第1節でリヴァプールと対戦し、1−3で敗れた。識者たちはミランの戦いぶりをどう見たのだろうか。
『スカイ』でアレッサンドロ・デル・ピエロは「いま、ティフォージが文句を言っているのは、チームが弱いってことじゃない。いまの状況や個々の選手を見れば、それも仕方ないところはある。だけど、もっと違う何かを引き出す必要があるんだ。自分たちの武器を活かして、リスクを取らないといけないんだ」と述べた。
ラファエル・レオンがまた批判の対象となっているが、「確かにレオンにボールに渡ったのは20分になってからだった。でも、そんなときは自分から取りに行かないと。リーダーにならないと。監督が何と言ったとしても、自分で変化を起こしにいかないと。もっと勇気が必要だったんだ」と語り、ファンはチームの精神面が厳しい声の原因とみている。
ファビオ・カペッロは、「今夜のミランは押し込まれた。反応が皆無で、3本続けてパスを出すことすらできなかった。相手は別のレベルのクオリティーで気持ちもあった。なのに、ミランはGKにパスを戻すばかりで、センターバック2人も縦パスを出す勇気がない。こんなんじゃどこにも行けないだろう。ピッチにはリーダーもいなければ、引っ張る選手もいない。エイブラハムだけが少し奮闘したけど、レオンの最後のプレーだけだった。チームのベストプレーヤーが、試合で初めてパスを受けたのが20分後なんてね。こんなミランに期待はできない」と酷評した。
ズボニミール・ボバンは、「ミランがゴールを決めた後、どれだけ錯覚してたかは分からない。ただ、リヴァプールが上回っているのは明らかだった。でも、大きな問題がある。ビルドアップの段階で、センターバック2人がもたついていて、前に出す勇気も可能性もない。中盤には責任を持って何か具体的なアクションを起こす選手がいないから、サイドにボールが回らないんだ」と分析。「1時間以上、右サイドでしかプレーしてなくて、左サイドのレオンには全然ボールがいってない。問題は多いけど、何より反応がないことが気になる。エイブラハムは少し頑張ったけど、リーダーがいないし、まだまだチームを作り直す必要がある」と語り、メンタル面の課題が大きいと述べた。