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ミラン、フォンセカ体制初勝利。開始早々に渦中の2人で先制弾【選手採点・コメント・ハイライト】

リヴァプール戦のあとはミラノダービー

14日に行われたセリエA第4節のミラン対ヴェネツィアは、4−0でホームのミランが勝利を収めた。ミランにとっては待望の今季初白星だ。

試合内容

立ち上がりに試合を動かしたのは、第3節ラツィオ戦での振る舞いが話題になった2人だった。左サイドでボールを収めたラファエル・レオンが、十分にタメをつくって縦に出すと、追い越したテオ・エルナンデスがライン際をえぐって先制点を決めた。

16分には追加点が決まる。左CKをクリスチャン・プリシッチがニアに蹴ると、混戦の中で最後にユスフ・フォファナに当たってゴールとなる。22分にはタミー・エイブラハムがPKを獲得し、プリシッチが決めて3−0。29分のPKはエイブラハムが決め、開始30分でほぼ勝負を決めた。

一矢報いたいヴェネツィアは71分にザンパーノのゴールが決まったかに思われたが、このプレーにつながるアクションでハンス・ニコルッシ=カヴィーリアに危険なファウルがあったことが確認され、2枚目のイエローカードで退場に。10人で4点のビハインドではどうすることもできず。ミランが完勝した。

試合後コメント

パウロ・フォンセカ(ミラン監督)

「キックオフの瞬間からのエネルギーが気に入った。攻撃でも良い瞬間があったが、時々状況を無理に進めすぎたね。攻撃するタイミングを見極めることが必要だ」

「勝利はいつも自信をもたらす。リヴァプールのようなチームと対戦するとき、一つ確信しているのは、選手たちはみんなモチベーションが高いということだ。問題はヴェネツィアのようなチームと対戦する時だ。今日の入り方の方がリヴァプール戦より心配だった。火曜日の姿勢については心配していない。リヴァプールが今日負けたからといって、彼らが強くないわけではない。ヨーロッパで最も強いクラブの一つだ」

セリエAと他のリーグ、ローマとミランの違い
「大きく違う。セリエAは全てにおいて異なるね。イングランド、フランス、ウクライナとも違う。この状況をバランスよく管理しなければならない。周囲を気にしすぎず、仕事に集中することが大事だ。選手たちにも、自分たちのプレースタイルの重要性を理解させ、仕事に取り組んでもらう。ローマとミラノのプレッシャーの違い? 一概に言えないが、ミランは常に勝利を目指すクラブだ。ローマもそうだが、こういったクラブには常にプレッシャーがある。このプレッシャーに耐えられないなら、監督にはなれないものだ」

2週間前の選択に対するテオとレオンの反応
「うちのチームにはクオリティがあると思う。もっとエネルギーとインテンシティが必要だ。より多くのプレッシャーをかけ、ボールをすばやく奪い返す。これを実現するには正しい態度とスピードが必要だ。エネルギーが大きな違いを生む。前線の4人、ラファ、プリシッチ、ラインデルス、エイブラハムの働きは非常に重要だった」

テオがキャプテンで、レオンが副キャプテンになったことについて
「いや、違う。プレシーズンからこの序列はすでに決まっている。カラブリア、テオ、ラファは試合出場数が多い選手たちだ。レオンとのハグ? チームとしての正しい姿勢を見せる瞬間はいつも重要だ。ラファは非常に良くやったと思う。彼の守備の働きに非常に満足している。多くのことを学んだし、仲間たちも彼に満足している」

4得点かクリーンシート、どちらがうれしいしいか
「選手たちに話したのは、ゴールを許さないことが安定感に繋がるということ。非常に強い意志とエネルギーを持ってプレーした。ボールを持っている時も良い瞬間があったが、ボールの管理をもっと改善できると思う。後半では無理をしすぎた場面もあり、ボールの扱いを改善し、攻撃する正しいタイミングを見つけなければならない。これは時間がかかるプロセスだ。今日は良いところがたくさんあったが、まだ改善の余地がある」

※『DAZNイタリア』『ミランTV』『スカイ』

クリスチャン・プリシッチ

「僕たちは良いスタートを切れた。4得点でクリーンシートだ。これを続けなければいけないね。ここをベースにつくりあげていくんだ」

「タミー(・エイブラハム)がどんな選手かは分かっている。彼がどういったものを与えてくれるかは分かっているよ」

タミー・エイブラハム

「夢のようだ。このチームをできる限り助けるためにここに来た。ホームでのデビュー戦で、信じられないほどの観客の前で素晴らしい感覚を味わったよ」

「まだ実感がないけど、家に帰ったら考えて、その素晴らしさが分かると思う。大事なのは全力を出し続けることだ」

「PKの担当はプリシッチだけど、レオンが僕にゴールを決めてほしかったんだ。チームメートが自分のために最善を尽くしてくれるのは素晴らしいことだよ」

マッテオ・ガッビア

「最初には満足していなかった。僕たちはたくさん働き、ミステルやスタッフを信頼して取り組んできた。今夜は正しいスピリットでプレーできたと思う」

「4バックだけの問題だとは思わない。それはチーム全体のことだ。過去の失点を振り返るのではなく、改善することが僕たちの目標だよ。最初の3試合の結果には満足していない。チーム全体でクリーンシートを目指し、勝ち点3を手にするために努力しなければならない」

「練習の強度やプレースタイルの理念をもたらした。ミステルにはミステルの考えがあり、それに応えることは刺激的だ。僕たちはトレーニングで100%を出しているし、ミステルが求めているサッカーに近づいていると思う」

「正直、何かには確実に触ったけど、エリア内は混乱していたね。興奮して祝っちゃったけど、映像を見てもはっきりとは分からないね。でも大事なのは勝つことだったし、90分間集中し続けることが重要だったよ」

『ミランTV』『スカイ』

ミランの選手採点

マイク・メニャン

  • ガゼッタ: 6 – オリスターニオに対するセーブや、数回のロングパスを除いてほとんど仕事はなし。今季初のクリーンシートを達成。
  • MilanNews: 6 – 前半の低い位置でのセーブと、少し危険なパス回し以外はほとんど出番がなかった。
  • TMW: 6 – ほぼ観客のような試合だったが、見事なドリブルとロングパスで拍手を浴びた。

エメルソン・ロイヤル

  • ガゼッタ: 6 – 序盤はザンパーノに苦しむも、その後落ち着きを取り戻し、大きなミスはなかった。プレーは徐々に改善されている。
  • MilanNews: 6 – 試合の序盤で少し乱れるが、試合が進むにつれて落ち着いたプレーを見せる。
  • TMW: 6 – プレミアリーグ時代の動きにはまだ遠いが、守備面では問題なし。

マッティア・ガッビア

  • ガゼッタ: 6.5 – トモリに代わり出場し、安定した守備を披露。ヴェネツィアの攻撃を封じることに貢献した。
  • MilanNews: 6.5 – サン・シーロでの初ゴールが取り消されたが、フィジカル・技術・メンタルの全てで成長を感じさせる。
  • TMW: 6.5 – スペインでの経験を経て、安定感が増した。ミランの守備に必要な存在に。

ストラヒニャ・パブロビッチ

  • ガゼッタ: 6.5 – 強さと安定感を見せ、ポーヤンパロを抑えた。経験値も高く、チームを支えた。
  • MilanNews: 6.5 – サン・シーロでのデビュー戦ながら、すでにリーダーとしての風格を見せる。
  • TMW: 6.5 – チームの守備を統率し、チームメートにも的確なアドバイスを送る。頼もしい存在。

テオ・エルナンデス

  • ガゼッタ: 7 – カピターノとしてチームを引っ張り、開始早々の得点でクーリングブレイク騒動に終止符。ラファエル・レオンとのコンビで見事な先制ゴールを決めた。守備でも冷静にプレー。
  • MilanNews: 6.5 – ラファエル・レオンとの連係で先制ゴールを演出。後半は試合をコントロール。
  • TMW: 7 – ラファエル・レオンとの見事なコンビネーションで先制点を挙げ、守備にも貢献。

ルベン・ロフタス=チーク

  • ガゼッタ: 6.5 – 中盤でフィジカルを生かし、守備でも攻撃でも力強いパフォーマンスを見せた。成長を続けている。
  • MilanNews: 6 – ポゼッション時には効果的だが、守備に戻る際にやや怠慢なプレーが見られた。
  • TMW: 6 – 中盤の守備に課題が残るが、ボールを持った時は良い動きを見せた。

ユスフ・フォファナ

  • ガゼッタ: 7 – 守備で安定したパフォーマンスを見せ、さらに初ゴールも記録。試合のリズムを作り出した。
  • MilanNews: 6.5 – ゴールがガッビアからフォファナに訂正され評価が上がったが、いくつかのミスも。
  • TMW: 6.5 – 完全なフィットにはまだ時間がかかりそうだが、守備は堅実。セットプレーから初ゴールを挙げた。

クリスチャン・プリシッチ

  • ガゼッタ: 7.5 – PKでの得点とアシストでチームをけん引。戦術的にも効果的で、攻撃の中心だった。
  • MilanNews: 7.5 – リーダーとして攻撃をけん引。
  • TMW: 7.5 – PKゴールとアシストを記録し、試合全体を通じて最高のパフォーマンスを見せた。

タイアニ・ラインデルス

  • ガゼッタ: 6.5 – 代表チーム同様にトレクアルティスタで活躍。攻撃に参加し、成長を感じさせるプレーを披露。
  • MilanNews: 6.5 – ライン間で自由に動き回り、決定的なプレーを生み出した。
  • TMW: 6.5 – より攻撃的な役割で力を発揮し、今日もチームの中で目立つ存在だった。

ラファエル・レオン

  • ガゼッタ: 7 – 素晴らしいタッチでアシストを決め、PKも獲得。ゴールこそ逃したが、文句なしのパフォーマンス。
  • MilanNews: 7 – テオ・エルナンデスとの連係で先制ゴールを演出。積極的なプレーで相手を翻弄した。
  • TMW: 7 – 前半から積極的に仕掛け、批判を払拭するようなパフォーマンスを見せた。

タミー・エイブラハム

  • ガゼッタ: 7 – PKを獲得し、自らも初ゴールを決めた。チームメートと連係し、サン・シーロでの拍手を享受した。
  • MilanNews: 7 – プレス、連係、初ゴールでチームを支えた。チームに完全に溶け込んでいる。
  • TMW: 7 – PKを獲得し、さらに自身もPKを決めて初ゴールを記録。素晴らしい献身を見せた。

パウロ・フォンセカ監督

  • ガゼッタ: 7 – 苦しい開幕戦が続く中での初勝利。ヴェネツィアの弱さも利用し、試合を完全に支配した。
  • MilanNews: 6.5 – 2点で迎えた試合後、リバプールとインテルとの試合に向け、課題は守備にある。
  • TMW: 7 – 初勝利はチームに必要な自信を与えたが、守備面での改善が急務。

マメ知識

  • ミランがセリエAの試合で最初の30分間に4ゴールを決めたのは、1958年10月19日のアレッサンドリア戦以来初めてのこと。
  • ミランがセリエAの試合でクリーンシートで勝利したのは、4月6日のレッチェ戦(3-0)以来。
  • ヴェネツィアが試合開始30分以内に4失点を喫したのは、1949年10月9日のインテル戦以来2度目。
  • ヴェネツィアがセリエAのシーズンで最初の4試合で1得点以下だったのは、1998/99シーズンと2001/02シーズンに次いで3度目。
  • ミランがセリエAの試合の前半で2本のPKからゴールを決めたのは、2008年4月20日のレッジーナ戦以来。
  • ヴェネツィアはテオ・エルナンデスがセリエAで最もゴールを決めた相手であり、これまでに3試合で4得点。
  • テオ・エルナンデスは、セリエAの過去6シーズン連続でゴールを決めた唯一の外国人DF。
  • プリシッチは、セリエAの試合で2度目の「1ゴール1アシスト」を記録(前回は今年2月18日のモンツァ戦)。
  • ミランがセリエAで試合開始から2分以内に得点したのは、2022年11月13日のフィオレンティーナ戦以来で、この時も1分28秒でラファエル・レオンが得点。
  • タミー・アブラハムがセリエAで2試合連続ゴールに絡んだのは、2023年1月以来初めて(当時はローマで3試合連続)。
  • ラファエル・レオンがテオ・エルナンデスにアシストしたのはセリエAで4回目で、これまでオリヴィエ・ジルーへのアシストが最多(イブラヒモビッチへも4回)。
  • テオ・エルナンデスはセリエAで100勝目を達成。
  • ジャンルカ・ブーシオは、ヴェネツィアで公式戦100試合出場を達成。

ハイライト動画

セリエA公式YouTube

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