「フィジカルはセードルフに匹敵」。アヤックスが放出するのは「完全な信頼がないから」?
ミランが獲得に動いているアヤックスのシルバーノ・フォスは、どんな若手なのだろうか。『MilanNews』が、オランダサッカーのエクスパートであるマルコ・パルマにインタビューを行った。
19歳のフォスは、すでにトップデビューを果たしているものの、アヤックスのセカンドチームが主戦場で、まだ世界的な選手とは言えない。ミランはどんなところに注目しているのか。
シルバーノ・フォスはどんな選手か
「ポテンシャルが高く、フィジカルが抜群だ。相手を潰せるし、自分でボールを持つこともできる。フィジカルの強さはセードルフに匹敵する。ボールを回収して攻撃につなげることが得意だ」
オランダでは長い間注目されている若手
「彼は全ての世代別代表を経験してきた。テクニックは最高レベルではないが、デュエルの強さなどで常にピッチに立ち続けた。U-16時代からその存在感を放っていた」
アヤックスは若手を重視してきたが、フォスという有望株を放出しようとしている。なぜなのか
「トップチームの出場は数試合だね。ヨーロッパリーグのマルセイユ戦では、アピールしたいという欲求から衝動的なところが出てしまって、退場になった。私の意見としては、アヤックスで活躍する場所はあると思う。ただ、十分な信頼を得ていないようだ。それに、アヤックスにとって多少の収入が得られるのも悪くない。オランダ人は本質的なビジネスマインドを持っている。チャンピオンズリーグ出場権を得られなかったため、収入減は避けられなかったことも一因だろう」
改善すべき点は?
「テクニックと戦術の両面だ。彼がプレーしていたのはオランダの2部で、レベルとしてはイタリアの2部に達していない。彼はテクニックと左足のスキルが不足している。フィジカルとアグレッシブさ、そして献身性については十分に備わっている」
パウロ・フォンセカの4-2-3-1なら機能する?
「とてもフィットするだろう。最終ラインの前で良い仕事ができるはずだ。相手を潰す役割になら打ってつけで、彼はサイドに出ることを好まず、中央にとどまっていたいタイプだ」