かつてラツィオ行き目前だったDF(2024/8/7最終更新)
ミランは2024年7月31日、レッドブル・ザルツブルクからセルビア代表のストラヒニャ・パブロビッチを獲得した。ミランが期待するセンターバックは、どんな選手なのか。イタリアメディアの報道をもとに注目の選手を深掘りする。
プロフィール
ストラヒニャ・パブロビッチ(Strahinja Pavlović)
生年月日:2001年5月24日(23歳)
国籍:セルビア
ポジション:センターバック
身長:194cm
これまでのキャリア
パブロビッチはセルビアのシャバツという都市で生まれ、2015年に加入したパルチザン・ベオグラードのユースチームで育った。2018年にトップ昇格を果たして17歳でプロデビューを飾り、19歳のときにモナコに移籍している。しかし、トップチームでの出場機会には恵まれず、ベルギーのサークル・ブルッヘやスイスのバーゼルへのレンタルを経験。これらのクラブで着実に成長を遂げ、2022年6月にオーストリアの強豪レッドブル・ザルツブルクに完全移籍で加入した。
ザルツブルクではすぐにレギュラーに定着し、2022/23シーズンは、公式戦37試合に出場し4ゴール3アシストを記録。チャンピオンズリーグでは、インテルなどの強豪と対戦して注目を集めた。
2023/24シーズンも不動のレギュラーとして活躍し、リーグ戦26試合に出場して3得点3アシストを記録してさらに市場価値を高めた。2024年5月の『transfermarkt』上の市場価値は2500万ユーロとなっている。
2024年7月31日、ミランはザルツブルクからパブロビッチを獲得したことを正式発表に発表した。契約期間は2028年までで、さらに1年の延長オプションが付いている。背番号は31に決まった。
プレースタイル
パブロビッチの特長は、194cmの長身を活かした空中戦の強さと、左足から繰り出す正確なパスだ。守備面では、2023年シーズンのデータで、1試合平均2.5回のタックルと72%のデュエル勝率を誇り、1.7回のインターセプトも記録している。また、最高速34.1km/hのスピードも持ち合わせており、大柄な体格ながらも機敏な動きができる点が大きな強みだ 。
プレースタイルとしては、4バックのセンターとしてだけでなく、3バックの左としてもプレー可能で、ビルドアップ能力が高いことも武器だ。特に、ボールを持ち上がっての攻撃参加やロングパスでの展開力が評価されている。ミランにいないタイプのセンターバックとも言えるだろう。
マメ知識
- パブロビッチはセルビア代表としても活躍している。
- モナコ時代には苦しい時期を経験したが、その経験が成長につながったと語っている。
- ロールモデルは同郷の名ディフェンダー、ネマニャ・ヴィディッチ。
- ザルツブルクでは、移籍初年度から主力として活躍し、オーストリア・ブンデスリーガ制覇に貢献した。
- 2019年にラツィオ移籍が話題になった。550万ユーロでパルチザンから加入することが決まりかけていたが、メディカルチェックで問題が発生して移籍は実現しなかった。
- 「ストラヒニャ」はセルビア語で「恐れることなく」という意になると『ミランTV』で本人がコメント。「自分にぴったり。気に入っている」と述べた。
- ノア・オカフォーとはザルツブルクでチームメートだった。
- ミラニスタであることで有名なテニスプレーヤーの同胞ノバク・ジョコビッチとはミラン加入時点で会ったことがない。「サン・シーロで早く会ってみたい」とパブロビッチ。
ソースは『radiorossonera』『pazzidifanta』『スカイ』『ミランTV』