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サイクルを終えるミラン…。頼れる守備リーダーのケアーもまもなくお別れ

ピオリ、イブラヒモビッチとともに躍進をけん引したデンマーク代表DF

ミランは、25日のセリエA最終節でサレルニターナと対戦する。この試合で一つのサイクルを終えることが濃厚だ。ミランを去るのは、ステファノ・ピオリ監督とオリヴィエ・ジルーだけではない。シモン・ケアーも、サン・シーロのミラニスタたちに別れを伝えることになる。

ケアーは若手時代にパレルモで名を上げたあと、ヴォルフスブルクやローマでプレー。様々な経験をしてきたが、シーズンを追うごとにインパクトは薄れていた。2019年夏にセビージャからアタランタにレンタルで加入したが、ほとんど起用されず、1月にレンタルを打ち切ってミランに加わっている。

アタランタでポジションを取れないケアーの獲得に、周囲はあまり期待していなかった。だが、同じ時期に加入したズラタン・イブラヒモビッチとともにリーダーシップを発揮し、若手ばかりだったチームの柱に。加入直後からアレッシオ・ロマニョーリとコンビを組み、パフォーマンス面でもチームの立て直しに貢献。ミラン成長の土台をつくった。

セリエAで優勝した2021/22シーズンは、12月にひざ前十字じん帯断裂の重傷を負ってシーズン後半戦を棒に振ったが、サン・シーロのスタンドで観戦するケアーは、チームメート同様に感情をあらわにして仲間を盛り上げ、ピッチの外でもミランの一員だった。

その後は若手の台頭やケガを繰り返したこともあって出番は減っていったが、ピッチに立てば自らの仕事を全うしてリーダーシップを見せつけ、ファンからも信頼されている。

ミランでの公式戦出場は120試合。ケアーにとって、キャリアで最も多くの試合に出場したクラブとなった。夏にはデンマーク代表の主将としてEURO2024に出場する予定のケアーは、ミラニスタだけでなく、他クラブのファンからも一目置かれた存在としてミランでの物語を終えることになるだろう。

マンチェスター・ユナイテッド戦でミランで唯一のゴール

ミラン公式YouTube

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