「娘には泣いてるところを見たことがないって言われるけど…」
ミランのオリヴィエ・ジルーが13日、『ミランTV』に出演し、今季限りでの退団を表明した。
2021年にミランにやってきたフランス代表FWは、2021/22シーズンのセリエA優勝などに貢献した。現在37歳だが、今季もミランのエースとして活躍。ミランで公式戦130試合に出場し、48得点を記録してきた。
ジルーは「僕がここにいるのは、ミランでの試合があと2試合だということを伝えるためだ。MLSでキャリアを終えるつもりだよ。この3年間、誇りを持ってここでやってきた。少し感情的になっちゃって申し訳ないけど、僕とミランの物語はここで終わりだ」と述べた。
「自分にとっても家族にとっても、ミランとは違う人生を経験する良い時期だと思った」と語るジルーは、家族と時間を優先したいという思いがあったようだ。
「キャリアをとおして、家族は犠牲になってくれた。僕たちは走りっぱなしの生活で、いまはもう少し家族のことを考えたい。でも、キャリアの終わりってわけじゃない。この選択をするのに、適切な時期がきたんだ」
ジルーはミランで様々な歓喜を経験し、4度涙を流した。
「娘にもパパが泣いたことなんて見たことないって言われるけど、隠れて泣いているのさ、って答えているよ。ワールドカップでもスクデットでも泣いたけど、もっとうまくできたときだったり、いつも応援してくれるティフォージのことを思って泣くのはつらいことだね」
「最終戦のあとで家族と一緒にピッチに立つのが待ち遠しい。こどもたちはサン・シーロが好きで、みんなユニフォームを着てイタリア語を話せる。ミランが関係しているクラブでプレーしているし、こどもたちがロッソネーラのユニフォームを着てプレーしている姿をみるのがたまらなく好きなんだ。こどもたちがサッカー選手になるかは分からないけど、父がいつもやっていることだからね。自分が与えた価値観としてうれしいことだね」
ジルーは、以前からロサンゼルスFC加入が濃厚と伝えられていた。