数的優位を活かしきれずスラビア・プラハ相手に2失点
7日に行われたヨーロッパリーグ・ラウンド16ファーストレグのミラン対スラビア・プラハは、4-2でホームのミランが先勝した。
ターニングポイントは26分
ミランは立ち上がりから大苦戦を強いられた。スラビア・プラハは攻守両面でダイナミックで、テオ・エルナンデスらをマンツーマンで警戒していた。相手の勢いに気圧された感があったミランだが、26分にターニングポイントが訪れる。クリスチャン・プリシッチに対する危険なファウルでエル・ハッジ・マリック・ディウフが退場となり、ミランは数的優位になる。
ミランは34分、ラファエル・レオンのシュート性のクロスにオリヴィエ・ジルーがヘディングで飛び込んで先制すると、直後に同点弾を許したが、前半の終盤にたたみ掛けた。44分、CKのチャンスで数的優位を活かしてペナルティーエリア外からタイアニ・ラインデルスがミドルシュートを突き刺すと、アディショナルタイムにはルベン・ロフタス=チークが加点して3-1で折り返した。
後半は65分にイバン・シュランツにゴールを許して1点差に迫られるが、終盤にラファエル・レオンの個人技からプリシッチが詰めて4-2でファーストレグが終わった。
選手採点
クリスチャン・プリシッチ(MilanNews 7, スポルトメディアセット7 単独最高評価)
低調なリズムの中でも高いパフォーマンスを継続できる数少ない選手の一人。ディウフの退場で継続的にプッシュし、4点目を決めて好パフォーマンスを締めくくった。
ラファエル・レオン(TMW単独最高評価 7.5)
彼のアクションが均衡を破った。チームのプレーからそれすぎることもあるが、1点目と4点目は彼の発明によって生まれた。
テオ・エルナンデス(TMW 5, スポルトメディアセット 5.5単独最低評価)
今夜は爆発的なスピードがなかった。スラビア・プラハの2点目は彼のミス。ラファエル・レオンとの対話が行き詰まった。
ピオリ「もっとテンポを上げないと」
『スカイ』
「もっとできた。後半はもっとペースを上げられると思っていた。それでも良いアドバンテージがある。次もしっかり勝たなければいけない。もっとテンポを上げなければいけなかった」
「スラビア・プラハは良いチーム。セカンドレグは別の試合になるだろう。強力な相手であることは証明されており、我々はしっかり対処しなければいけない」
「(2失点目は)ライン設定はGKが決める。あの状況で基本的に我々は2つのラインをつくるが、トモリのディフレクションがあって運が良くなかったし、テオが絞っていたが、最初の位置が良くなかった」
ラインデルス「過小評価していたわけじゃない」
『スカイ』
「ボールをもっとコントロールしなきゃだったけど、4-2で勝った。僕たちはスラビア・プラハを過小評価していたわけじゃない。ヨーロッパの試合はどれも難しいものだ」
「ゴールは息子に捧げる。僕はミランでプレーしていて、自分のクオリティーを示さなければいけない。今日はベストなゲームじゃなかったけど、僕はいつだってチームのために重要な存在でありたいと思っている」
プリシッチ「満足していない」
『ミランTV』
「僕たちは満足していない。1人多かったし、2失点は良くないね。もっとうまくやれたはずだ」
「自分のパフォーマンスには満足している。ゴールを決められたし、プレッシャーをかけていきたいと思っていた。これからもプッシュしていきたい」
ルベン・ロフタス=チーク「奇妙な気持ち」
『ミランTV』
「ゴールを決めるためにいつも良い位置にいたいと務めている。ここ数試合で何度かチャンスがあったけど、今日は決められたね。4ゴールを決めて勝ったけど、満足感はない。奇妙な気持ちだ。でも、2点差はセカンドレグに向けてのアドバンテージだね」