フロジノーネを下す
2日に行われたセリエA第14節のミラン対フロジノーネは、3-1でホームのミランが勝利を収めた。ミランは緊急事態の中で、カンピオナート2連勝を飾っている。
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緊急事態で底力発揮
ミランはオリヴィエ・ジルーが出場停止でラファエル・レオンが負傷離脱中ということで、前節と同じ3トップ。ルカ・ヨビッチが最前線に入り、右にサムエル・チュクウェゼ、左にクリスチャン・プリシッチが入った。負傷者が続出中のセンターバックは、プリマヴェーラのヤン＝カルロ・シミッチではなく、テオ・エルナンデスを左サイドバックから移して対応。左サイドはアレッサンドロ・フロレンツィが務めている。
試合はスローペースで始まり、どちらもチャンスがなかなか生まれない。それでも30分を過ぎたあたりから活発になった。31分のアントニー・オヨノのシュートで目が覚めたのか、ミランにも好機ができるようになる。42分にはフロジノーネのマルビン・クニに決定機を与えてしまうが、これをマイク・メニャンのセーブでしのぐと、直後に先制点。サムエル・チュクウェゼのクロスがDFに跳ね返されたこぼれ球をヨビッチがボレーで叩き、ミラン加入後初得点を決めた。
1点リードで折り返したミランは、後半も好発進。50分、自陣からメニャンがロングフィードを送ると、裏で受けたプリシッチは完璧なファーストタッチで持ち出し、フィニッシュもパーフェクト。DFもGKも届かない位置に蹴り込んで2-0とする。
74分にセットプレーからフィカヨ・トモリのゴールで3点差としたミランは、チャカ・トラオレ、フランチェスコ・カマルダといった若手を投入。イスマエル・ベナセルを復帰させることもできた。
82分のセットプレーでミラン育ちのマルコ・ブレッシャニーニにゴールを許してしまうが、それ以上は差を詰められることなく、3-1で勝利を手にしている。
ミラン選手採点
高評価：ルカ・ヨビッチ、クリスチャン・プリシッチなど
ミランは全体的に高評価で、7点台の採点が多い。その中でも見出しに多く登場しているのはルカ・ヨビッチとクリスチャン・プリシッチの2人だ。
『スポルトメディアセット』『MilanNews』は2人に7を付けてチーム最高タイの評価。『TMW』では7.5で最高タイとなっている。
ヨビッチを「期待されていなかったヒーロー」と表現した『TMW』は「予想外の主役。完璧な左足のボレーで先制点をもたらし、トモリのゴールもアシスト。ミランにきてから最高のパフォーマンス」と記している。
『MilanNews』はプリシッチについて「調子が上がっている。何度もボールを奪い、積極的にドリブルを仕掛けた。サイドでも中でも優位を生み出せている」と得点以外のパフォーマンスも称えている。
低評価：サムエル・チュクウェゼ
「低評価」というほどではないが、サムエル・チュクウェゼには『スポルトメディアセット』と『MilanNews』が5.5を付けてチーム単独最低点としている。ボルシア・ドルトムント戦での活躍があったあとということで、『MilanNews』は「火曜日に比べて効果的ではなかった」とした。
センターバックのテオ・エルナンデス
テオ・エルナンデスのセンターバックは、今後のオプションになり得るのだろうか。『MilanNews』と『TMW』は7、『スポルトメディアセット』は6.5と、高めの採点が付いている。
守備面で問題なく対処したことに加えて、フロレンツィの助けもあって攻撃に出ることもあり、不慣れなポジションながら自分の色を出したと各メディアが好意的にみている。
試合後コメント
ステファノ・ピオリ（ミラン監督 / スカイ）
勝利
「この2連勝は大きい。この継続性を持って戦い、首位に食らいついていきたい」
テオ・エルナンデス
「彼からアイディアが出た。自分はセンターでもできると言ってきてくれた。守備もビルドアップもよくやってくれたね」
メンバー選び
「若手のことは信頼している。素晴らしい仕事をしている。ただ、いつ出すかということは慎重に考える必要があった。今日は感動を持ち出すスペースがなかった。彼らを送り出すことをおそれているわけじゃない。ただ、いつ彼らを使うべきかは分かっている」
クリスチャン・プリシッチ（ミラン / DAZNイタリア）
加入後ベストゴール？
「僕にとって、ゴールは全部美しい。大事なのは勝利に貢献できたこと」
メニャンはベストGK？
「僕的にはそうだね。アシストは最高だったから僕もゴールができた。素晴らしいセーブもしてくれるね」
イスマエル・ベナセル（ミラン / ミランTV）
「長い離脱で大変だったけど、いつもこのチームへの愛情を持っていたから、あっという間だったよ。この日のために頑張ってきた。今日からまたリスタートだ」
「スタンディングオベーションで迎えてもらって言葉がない。本当にすごく幸せだ。心から誇りに思う。ティフォージのためにもっと貢献したい。いつも寄り添っていてくれるからね」
