センターバック緊急事態で登場
ミランは12月2日に行われたセリエA第14節で18歳のヤン=カルロ・シミッチを起用する可能性が噂された。この試合では出番が訪れなかったものの、同月17日のモンツァ戦ではチームメートの負傷によりデビューを果たしている。2005年生まれの才能は、どんな選手だろうか。(2023/12/18最終更新)
プロフィール
名前(アルファベット)
生年月日:2005年5月2日(18歳)
国籍:セルビア,ドイツ
ポジション:センターバック
身長:186cm
これまでのキャリア
ヤン=カルロ・シミッチは、2005年にドイツで生まれた。2018年からシュトゥットガルトの下部組織でプレーし、主将も務めていた選手だ。
ドイツ生まれのシミッチだが、母親はセルビア人。世代別代表ではセルビアでプレーしており、2022年のU-17 EUROでは大活躍だった。準決勝まで勝ち上がったチームの主力で、複数クラブが関心を示していた中、大会後にミランへの移籍が決まった。
ミランは移籍金としてシュトゥットガルトに75万ユーロを支払った。さらに、今後の活躍次第で移籍金は最大で150万ユーロになるとのこと。ミランでは順調に成長しており、2022/23シーズンからプリマヴェーラのレギュラーとして活躍。今季もプリマヴェーラの主力だ。
現在ミランはケガ人が続出しており、シミッチはすでにウディネーゼ戦とフィオレンティーナ戦で招集メンバーに入っていた。さらにマリック・チャウも離脱したことで、フロジノーネ戦でトップデビューを飾る可能性が高まっている。
夏のプレシーズンマッチですでにトップチームの試合を経験しているシミッチ。12月17日のモンツァ戦でトンマーゾ・ポベガが負傷したことで急きょ出場してセリエAデビューを飾ると、ラファエル・レオンのクロスに飛び込んでセリエA初ゴールを記録した。18歳229日でデビュー&ゴールという離れ業をやってのけている。
プレースタイル
『GrandHotelCalciomercato』によると、「フィジカルが強く、アグレッシブで、予測能力が高い選手」とのこと。ビルドアップの能力も伸びてきており、得意の右足だけでなく、左足でのボールの扱いも苦としないとされている。
幼少期はMFとしてプレーしていたが、年齢を重ねてセンターバックに転向。年齢以上に高くがしっかりしており、相手を跳ね返す力がある。プリマヴェーラでは必要に応じてサイドバックもこなした。
マメ知識
- 元ミランのダリオ・シミッチとは血縁関係なし。
- ドイツ語、セルビア語、英語、イタリア語を流暢に操る。(『MilanNews』)
- 「ピッチ上でプロフェッショナル、ピッチ外では物静か」(『MilanNews』)
- 「サッカー選手になっていなかったらきっと弁護士だったと周囲の人間が話すほどのインテリ」(『MilanNews』)
- 18歳229日のセリエAデビュー。勝ち点3体制以降、ミランの選手としてはアルベルト・パロスキ、アレシャンドレ・パトに次ぐ若さでのデビュー(Opta)
- 18歳229日でセリエA初ゴール。ミランのDFの選手としては、アルベルト・ミノイア、パオロ・マルディーニに次ぐ若さでの初得点(Opta)