大一番でまたケガ
28日に行われたチャンピオンズリーグ・グループF第5節のミラン対ボルシア・ドルトムントは、1-3でホームのミランが敗れた。この結果、ミランはグループ最下位に転落。グループステージ突破が厳しい状況になっている。
開始早々、どちらにもPK
ミランは開始早々に決定機を迎える。5分に相手のハンドでPKのチャンスを得ると、キッカーはオリヴィエ・ジルー。しかし、このシュートは相手GKグレゴール・コベルに止められてしまう。
すると、直後にドルトムントにPK。9分にダヴィデ・カラブリアがジェイミー・バイノー=ギッテンスを引っかけてファウルを止めると、マルコ・ロイスに決められた。
1点を追うミランは、38分にサムエル・チュクウェゼがスーパーゴールで追いつく。右サイドでパスを受けてドリブルを仕掛けると、2人をかわして左足でシュート。獲得時からミランファンが望んでいた姿を見せて1-1とした。
今度はチャウが負傷
ミランは後半の立ち上がりにカラブリアがジャンピングボレーを放つなど悪くない入りだったが、51分にアクシデント。マリック・チャウが左ハムストリングを痛めてプレー続行不可能になる。すでに多くのセンターバックが離脱しているミランは、ラデ・クルニッチを投入して対応することになった。
ドルトムントもニコ・シュロッターベックが負傷で交代を余儀なくされるが、厳しくなったのはミラン。59分、ダイレクトのショートパスで崩されると、バイノー=ギッテンスに勝ち越し弾を許す。69分には途中出場したカリム・アデイェミのミドルシュートをGKマイク・メニャンが止めきれず、1-3になった。
反撃に転じたいミランだが、切れるカードが少ない。77分にチュクウェゼとヤシン・アドリを下げて投入したのが、ルカ・ヨビッチとチャンピオンズリーグデビューとなる18歳のチャカ・トラオレ。85分にヨビッチのヘディングシュートがポストに当たったシーンはあったが、得点差は縮まず、試合は1-3で終了した。
ミラン、グループF突破の条件は?
勝ち点5のミランは、最終節で同勝ち点で並ぶニューカッスル戦に勝つことが決勝トーナメント進出の最低条件。その上で、パリ・サンジェルマンがドルトムントに負けることを祈る必要がある。こちらがドローの場合は勝ち点で並ぶものの、直接対決の得失点差でミランが劣っているため、パリ・サンジェルマンの負け以外にミランが2位に浮上することはない。