テオ・エルナンデスが決勝点
ミランは25日、セリエA第13節でフィオレンティーナをホームに迎え、1−0で勝利を収めた。
緊急事態で結果を残したミラン
ミランは、カンピオナートで最後に勝ったのが10月7日のジェノア戦。この試合ではオリヴィエ・ジルーが出場停止、ラファエル・レオンとノア・オカフォーが負傷中で、15歳のフランチェスコ・カマルダがベンチ入りした。
試合は序盤、どちらもミスが多く、スロースタートとなった。次第にミランがチャンスをつくりはじめたが、フィオレンティーナのGKピエトロ・テッラッチャーノに止められて、ゴールは生まれない。
それでも前半アディショナルタイムにミランが先制する。ルカ・ヨビッチのパスを受けてゴール前に侵入したテオ・エルナンデスがファビアーノ・パリージにファウルで止められてPKを獲得。これをテオ・エルナンデスが自分で決め、1-0として折り返した。
後半は立ち上がりにサムエル・チュクウェゼがチャンスを迎えるも、再びテッラッチャーノに阻まれる。その後はフィオレンティーナが反撃に転じたが、ルーカス・ベルトランの好機はミランのGKマイク・メニャンがセーブした。
ミランは83分にカマルダを投入して、セリエA最年少出場記録が更新されると、1点差を維持して終盤へ。後半アディショナルタイムにはフィオレンティーナがCKで決定機をつくったが、再びメニャンが立ちはだかり、虎の子の1点を守り切った。
28日にチャンピオンズリーグのボルシア・ドルトムント戦を控えるミラン。カンピオナートで白星を取り戻し、良いムードで大一番に備えることができそうだ。
ミラン選手採点
好評価:マイク・メニャン
GKの質で勝った試合とも言えるだけに、どのメディアもメニャンを単独最高評価としている。前半に危険なパスミスがあったものの、それを帳消しにして余りある大活躍だった。
『スポルトメディアセット』と『TMW』の採点は7.5。『TMW』は「終了間際のセーブでスーパーヒーローになった」と記した。
『MilanNews』に至っては9の高採点。「97分の至近距離のセーブはある意味違法で、非人道的」と絶賛した。
そのほかでは貴重なPKを決め、そのPKを自ら獲得したテオ・エルナンデスも高い評価を受けている。
低評価:ルカ・ヨビッチなど
一方で攻撃陣は物足りなかった。オリヴィエ・ジルーの代役を務めたルカ・ヨビッチは、『スポルトメディアセット』と『MilanNews』で5.5の評価だった。サムエル・チュクウェゼもほぼノーインパクトで、『スポルトメディアセット』で5、『TMW』で5.5だった。
意見が分かれたのはフィカヨ・トモリ
フィカヨ・トモリに対しては『MilanNews』が6.5、『TMW』が6とまずまずの評価だったが、『スポルトメディアセット』は5でワーストタイとしている。
同メディアは、「ボナヴェントゥーラに対するファウルはほぼレッドカードでリスキー」「不確実だった」と低評価の理由を記した。