ステファノ・ピオリ監督の手腕にも疑問の声
4日にセリエA第11節のミラン対ウディネーゼが行われ、1-0でアウェーのウディネーゼが勝利を収めた。ウディネーゼは今季リーグ戦初白星となっている。
ブーイングの嵐
負傷者続出中のミランは、試合当日にテオ・エルナンデスが足首を負傷してメンバー入りできず。左サイドバックにはアレッサンドロ・フロレンツィが入ってスタートした。
ルカ・ヨヴィッチを先発起用した4-4-2のシステムで臨んだミランだが、立ち上がりから動きが鈍く、開幕から未勝利のウディネーゼを圧倒することはできない。
前半終了時にはスタンドから激しいブーイングが飛んだことからも、ミランのパフォーマンスが不十分だったことは明らかだ。
後半に入ってもミランのパフォーマンスは改善せず。立ち上がりに好機をつかんだものの決めきれずにいると、60分にヤシン・アドリが自陣ペナルティーエリア内でのファウルを取られてPKを献上。これをロベルト・ペレイラに決められてウディネーゼに先制を許した。
終盤はミランが押し込む展開になるが、初白星を前にしたウディネーゼの気迫の守備を攻略できず、試合は0-1で終了。ミランは痛恨の黒星を喫し、前半終了時以上の激しいブーイングを浴びた。
ミランの採点
低評価相次ぐ
ミランの採点は全体的に低評価が目立つ。最終ラインは及第点が多いが、中盤より前はかなり厳しい評価だ。『スポルトメディアセット』はオリヴィエ・ジルー、ヨビッチ、アドリに4.5を付け、ラデ・クルニッチとタイアニ・ラインデルスを5とした。
『MilanNews』はクルニッチ、ラインデルス、ヨビッチが4.5。アドリは5で、ジルーは5.5としている。
『スポルトメディアセット』はクルニッチについて、「ケガのあとで彼は戻ってきていない。技術的なミスが多すぎる。ボールを失うことが多く、ウディネーゼに狙われていた。コンディションの問題で前半のみで交代」と酷評した。
交代で入ったアドリについては、「流れを変える役割を担って入ったはずだが、クオリティーをもたらすことはできず。その上ファウルでPKを献上した」としている。
ラファエル・レオンは評価分かれる
ユヴェントス戦に続いてホームで2試合連続無得点ということで、ラファエル・レオンも注目されるところ。『スポルトメディアセット』は6と高い評価を付け、「可能性を感じる仕掛けがあったが、味方がいない。単独では奇跡も起こせない」と同情的だった。
一方で『MilanNews』は「技術的にも感情的にもチームのリーダーではない」とし、5と低く評価している。
ただし最低点は…
ミラン全体が低い評価だが、最低点はステファノ・ピオリ監督についている。『スポルトメディアセット』は4.5でワーストタイだが、『MilanNews』では単独最低点の4だった。
『MilanNews』は「非常にネガティブなパフォーマンス。単調で予測される試合展開で、ラファエル・レオンにボールを預かるしかない。あとはみんなで祈るだけ。これが今週用意してきたものだとしたら不安にならざるを得ない」と記している。
試合後コメント
ステファノ・ピオリ監督(ミラン / Sky)
「やりたかったプレーができなかった。あるべき水準に達していない試合だった。ここから巻き返さなければいけない」
「ティフォージのブーイングは妥当なことだ。特に私に対して向けられるのは当然だろう」