ミランはセンターバックにトラブル続出
29日に行われたセリエA第10節のナポリ対ミランは、2-2の引き分けに終わった。
シモン・ケアーも筋肉系の負傷でベンチ外となったミランだが、立ち上がりから主導権を握った。しかし、19分にピエール・カルルが負傷でピッチをあとにし、マルコ・ペジェグリーノが急きょセリエAデビューとなっている。
それでも、流れはミラン。22分、右サイドからクリスチャン・プリシッチが左足で正確なクロスを入れると、オリヴィエ・ジルーがへディングで合わせて先制点を挙げる。得点力不足が指摘されていたアウェーチームが好スタートを切った。
その後もミランは良いリズムで試合を進めていき、30分にはダヴィデ・カラブリアのクロスからジルーが決めて2-0で折り返した。
しかし、後半に入ってナポリが反撃。後半のスタートから3枚替えで流れを変えにきた。ミランは前半好パフォーマンスだったプリシッチが下がってルカ・ロメロを投入。ハーフタイムの時点でケガの情報はなく、驚きの交代となっている。
後半に好スタートを切ったのはナポリで、50分に反撃の狼煙。右サイドから切り込んだマッテオ・ポリターノが自らゴールを奪って1点を返した。
前半と明らかに違うナポリは、63分に同点弾。ゴールほぼ正面からのFKをジャコモ・ラスパドーリが蹴ると、やや虚を突かれた形となったマイク・メニャンからゴールを奪った。
2点差を追いつかれたミランは、80分に議論を呼ぶであろう交代に出る。交代を命じられたジルーがかなり不満の様子を見せており、試合後の話題になることは必至だ。
87分、ミランのセンターバックにまたトラブル。途中出場のペジェグリーノがケガで交代となり、アレッサンドロ・フロレンツィを投入。テオ・エルナンデスを中央に移す緊急事態になる。
89分にはナポリのセンターバックにトラブル。ナタンがこの日2枚目のイエローカードで退場となった。
終盤はどちらも見せ場をつくったが、勝ち越し弾は生まれず。試合は2-2の引き分けに終わった。