コロンボ、マルディーニ、ラゼティッチら若手は充実したシーズンを過ごせたのか
2022/23シーズンのミランでレンタルで別のクラブへ行った選手たちは、成果を残したのだろうか。ミランの主要レンタルプレーヤーのシーズンをまとめて紹介する。
※市場価値は昨年夏と最新アップデートの比較です。
ロレンツォ・コロンボ
レンタル先:レッチェ
リーグ戦出場記録:33試合(1515分出場) / 5ゴール / 2アシスト
市場価値推移:350万ユーロ→500万ユーロ
セリエAで1シーズンにわたってプレー。コッパ・イタリアを含めると6ゴール。インパクトのあるゴールも決めた。レッチェが買取オプションを行使し、ミランはカウンターオプションを発動。とはいえ、ミラン復帰で出番がある可能性は低く、再びレンタルに出される可能性が高そう。
ダニエル・マルディーニ
レンタル先:スペツィア
リーグ戦出場記録:18試合(616分出場) / 2ゴール / 0アシスト
市場価値推移:200万ユーロ→300万ユーロ
コッパ・イタリアを含めると20試合で3ゴール。カンピオナートでゴールを決めた相手はインテルとミランで、ビッグクラブ相手に好印象を残した。ただ、リーグ戦のスタメンはわずか4回。ケガによる離脱があったとはいえ、万全の状態でもスーパーサブどまりだった印象は拭えず。
マッティア・カルダーラ
レンタル先:スペツィア
リーグ戦出場記録:20試合(1249分出場) / 0ゴール / 0アシスト
市場価値推移:350万ユーロ→200万ユーロ
スペツィアへのレンタルでシーズン序盤はそこそこプレーしたものの、終盤戦は冬に加入したプシェミスワフ・ビシニェフスキにポジションを奪われてベンチに。2018年に大金を投じて獲得したが、残り1年となっている契約を解除して手放す可能性もささやかれている。
マルコ・ラゼティッチ
レンタル先:アルタッハ
リーグ戦出場記録:10試合(261分出場) / 0ゴール / 0アシスト
市場価値推移:300万ユーロ→200万ユーロ
2022年冬にレッドスターから450万ユーロの移籍金で獲得したが、伸び悩んでいる印象。経験を積むためにシーズン途中からオーストリアのアルタッハへ行ったものの、リーグ戦の先発は1度のみ。最後まで定位置獲得には至らなかった。まだ19歳と若いため、もう少しレンタルで様子見か。
マルコ・ナスティ
レンタル先:コゼンツァ
リーグ戦出場記録:25試合(1478分出場) / 4ゴール / 0アシスト
市場価値推移:80万ユーロ→90万ユーロ
セリエBで存在感。シーズン序盤はベンチだったが、後半戦はレギュラーに定着した。残留プレーオフのブレッシア戦で貴重なゴールを決める大仕事もしている。コロンボを失うレッチェが獲得に興味。そのほかにパレルモも熱心との噂。
マルコ・ブレッシャニーニ
レンタル先:コゼンツァ
リーグ戦出場記録:37試合(2520分出場) / 3ゴール / 1アシスト
市場価値推移:30万ユーロ→90万ユーロ
ナスティ同様、コゼンツァのセリエB残留に貢献。シーズンを通してレギュラーだった。だが、ミランでプレーするレベルとは言いがたい。契約は2024年までとなっているため、完全移籍での放出も十分にあり得る。
アンドレアス・ユングダル
レンタル先:アルタッハ(オーストリア)
リーグ戦出場記録:6試合(540分出場) / 10失点
市場価値推移:15万ユーロ→30万ユーロ
ラゼティッチより一足先にオーストリアのアルタッハへ行った若手GK。2月から6試合続けてゴールを守ったが、チームはその間に2分け4敗という結果。その後負傷離脱で1カ月ほどプレーできず、復帰したあとはベンチ。契約残り1年で完全移籍の可能性。
エミール・ロバック
レンタル先:IFKノルシェーピン(スウェーデン)
リーグ戦出場記録:2試合(19分出場) / 0ゴール / 0アシスト
市場価値推移:10万ユーロ→15万ユーロ
2020年夏にスウェーデンのハンマルビーから獲得。ノアシェランにレンタルされたあと、スウェーデンリーグの日程に合わせて今年3月からノルシェーピンにレンタルされているが、リーグ戦12節までを消化して途中出場が2度という状況。まだ20歳とはいえ、ブレークのときはまだ訪れていない。