エムバペを発掘した元モナコ・チーフスカウト
パオロ・マルディーニとフレデリック・マッサーラが去ったミランでカギを握るかもしれない男の一人が、ジェフリー・モンカダだと言われている。2018年からミランでチーフスカウトを務めている36歳は、どんな人物なのだろうか。イタリアメディアの報道をもとに改めて紹介する。
プロフィール
ジェフリー・モンカダ(Geoffrey Moncada)
生年月日:1986年6月18日
国籍:フランス
これまでのキャリア
1986年生まれのモンカダは、幼い頃からアナリストとしての仕事に興味を持ってきた。天才と称された彼は高校を卒業してすぐ、19歳でフリーランスで仕事を始めた。2006年から2012年は各地で選手を調査してまわり、テクニカルレポートを作成しては各クラブに伝えることで生計をたてていたという。2012年、モナコで正式にアナリストとして採用。2016年には29歳の若さで同クラブのチーフスカウトに昇格した。
モンカダはモナコで大きな成果を残した。その最たる例が、キリアン・エムバペだ。いまやサッカー界で知らない人はいないフランス代表の大エースだが、12歳のエムバペ少年をモナコに連れてきたのがモンカダだという。その後、エムバペを擁したモナコは、2016/17シーズンにリーグアンを制した。
ミランは2018年、モンカダに目をつけ、チーフスカウトとして招へい。スカウト部門を仕切る立場になった。まだプロとして注目を集めていなかったピエール・カルルを格安でミランに連れてきたのもモンカダ主導と言われている。
パフォーマンスやデータ分析をベースに、若手発掘も得意とされており、今後の舵取りに注目だ。
マメ知識
- パオロ・マルディーニはモンカダが獲得を提案した選手について、あまり耳を傾けることが多くなかったと言われている(『MilanNews』アントニオ・ヴィティエッロ記者談)