「ノンアルコールのフランスシャンパン」最低タイの評価も
ミランのヤシン・アドリが、16日のエラス・ヴェローナ戦で今季初先発を飾った。これから出場機会は増えていくだろうか。
プレシーズンで期待高まった若手
今夏ボルドーから加入したアドリは、1年前にミランが獲得を決めた選手。レンタルでボルドーに残って経験を積んだあと、ミランに合流した形だ。
当初はそれほど期待されていたわけではなく、若手有望株の一人という扱いだった。だが、プレシーズンマッチでの好パフォーマンスが話題になり、今季のミランでブレークを果たすかもしれないと言われていた。
ピオリは出番与えず
それでも、実際にシーズンが開幕すると、アドリに出番はなし。ステファノ・ピオリ監督は第9節までに3度途中出場でピッチに送り出しただけ。チャンピオンズリーグでは登録メンバーからも外された。
信頼を勝ちとれない様子のアドリだったが、突然チャンスはやってきた。ヴェローナ戦の当日練習でアドリが準備をしていたことでサプライズ先発があるかもしれないと一部メディアが報じ、実際にヴェローナ戦でスターティングメンバーに名を連ねた。
ヴェローナ戦の評価は?
ヴェローナ戦でのパフォーマンスを見ると、やはりピオリ監督の判断が妥当だったと言わざるを得ない状況だ。試合勘の問題もあるとはいえ、『ガゼッタ・デッロ・スポルト』の評価は最低タイの「5」。「ノンアルコールのフランスシャンパン。テオへのパスもあったが、全体的に軽かった。敵をかわせなかったし、デュエルにも負けた」と厳しく評価している。
アンブロジーニ「閃きがなかった」
マッシモ・アンブロジーニは『DAZNイタリア』の中で、「アドリは言われたことをやろうとしていた。特別なことをやろうとしたわけでもなく、閃きがあったわけでもない」とコメント。アドリのパフォーマンスが無難なものだったと感じている。
ミステルはさらなる働きに期待
起用を決めたピオリ監督は試合後、アドリのパフォーマンスに触れ、「簡単は試合ではなかった。ピッチのほぼ全域でマンツーマンのようなチームが相手だった。初めての先発だったし、ある程度の苦戦は想定内だった」と擁護。その上で、「もう少しライン間に入っていけると期待していた」と、望んでいたほどの活躍ではなかったことを認めている。
アドリの出番はどうなる?
ピオリ監督がアドリの起用をためらう理由の一つが、守備面だと言われている。そのため、シーズン前に言われたようなボランチでの起用はしばらくないだろう。
そのため、現実的にはトップ下のポジションを争う形だが、まもなくシャルル・デ・ケテラールが復帰予定で、競争相手がまた増えることになる。アドリがピッチに立つには、もう少し時間がかかるかもしれない。
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