まずはどのポジションに入るか
ミランは4日、新シーズンに向けた初日を迎えた。ミラネッロに集合したメンバーの中で、大きな注目を集めた1人がヤシン・アドリだ。ミランの新戦力アドリは、どのような選手だろうか。
プロフィール
ヤシン・アドリ(Yacine Adli)
国籍:フランス
ポジション:攻撃的MF、セントラルMF
生年月日:2000年7月29日(21歳)
身長:186cm
2021-22リーグアン成績:36試合出場(25回先発)1ゴール8アシスト
ミラン移籍から1年経ってようやく合流
アドリは昨年8月31日にボルドーからミランへの移籍が決定。2026年までの契約を交わし、ミランからレンタルという形でボルドーにとどまった。
フランク・ケシエの事情やアフリカネーションズカップの影響で1月にミランがアドリを“呼び戻す”のではないかとも言われていたが、結局1年間のレンタルを全う。移籍から1年経ち、ようやくミランでの初日を迎えている。
ステファノ・ピオリ監督は新シーズンの初日、アドリについて次のようの話した。
「アドリはとても興味深い。マークを外して縦に出て行く力がある。どこで活かせるのか、これから見極めていきたい。ただ、賢い選手だから、これからの数週間でしっかりと理解できるだろう。彼はとてもダイナミックな選手だ」
アドリのプレースタイルは? ミランに残るならポジションは?
アドリは2021-22シーズンのリーグアンで1ゴール8アシストを記録。攻撃的MFがメインだが、得点はそこまで多くない。これは昨シーズンに限ったことではなく、リーグアントータルで99試合に出て6ゴール16アシストと、アシストが先行するのはいつものことと言えそうだ。
186cmという長身だが、線は太くなく、プレースタイルはテクニシャンタイプ。中盤で細かい技術でDFを外してラストパスという形を得意としている。
そのため、さまざまなポジションをこなしてきたが、ミランの4-2-3-1で守備的MFの枠に入る可能性は低いと考えるのが妥当か。ただ、サンドロ・トナーリの特長とかみ合うため、守備的MFでの起用も面白いという意見も。最も可能性が高そうなのが2列目のセンターだが、このポジジョンはクラブが補強ポイントとしているところ。これから新戦力がやってくる可能性は十分にある。左サイドでラファエル・レオンの控えという起用法も選択肢かもしれない。
まだ21歳のアドリは、プレシーズンで見極めて、他クラブにレンタルされることも考えられる。ミランの一員として過ごすこの数週間で、ピオリ監督にどのような印象を与えるだろうか。