かつてミランで活躍したアレッサンドロ・ネスタが、29日付『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューに応じた。
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――ミラン好調の秘密は?
「いまのミランは、非常にはっきりとしたアイディアと共通のビジョンがある。クラブは監督のもとで機能する選手を選び、熱を持ってプレーしているね。最高のチームだ。最強ではないかもしれない。でも、全員が同じように漕ぎ進めていかなければ、カンピオーネだらけチームだって苦労するものだね」
――ミランの戦略でスクデットに届くか
「もちろんだね。ミランとナポリは、生涯のチャンスがある。ミランはすでにこういった経験があり、プレッシャーに耐えることができる。経験が最高の選択を生むはずだ」
――チャンピオンズリーグは早すぎる目標なのか
「チャンピオンズリーグで競う準備はまだできていないと思う。ちょっと若すぎる。大会の経験が足りない。メンタル的にもまだできあがっていないだろう。イタリアでも同じことだ。まずは経験を重ねて、その中で戦い続けることだ。そして、優勝を目指す上で必要になる唯一のことは、7000万ユーロ級の選手だ。それはいまのイタリア勢には獲得できないね」
――イタリアのシステムはどうしたら改善できる?
「イングランドみたいにしないと。スタジアムを造り、組織を整えることだ。自己資金でなんとかするんだ。ベルルスコーニ、モラッティ、クラニョッティ、タンツィといった会長たちは、自分たちの資金を投入することで、このリーグを甘やかした。でも、その時代はもう終わったんだ。良い話はできたとしても、結局は予算のあるチームが勝つものだね」
――ミランは多くを投資している。フィカヨ・トモリは一流か
「そうだね。ソリッドでフィジカルもある。ラインを高く保ちたいなら、こういった選手が必要になる」
――シモン・ケアーとアレッシオ・ロマニョーリは?
「ケアーはキャリアで一番良いときだ。経験とバランスがある。ロマニョーリも強い。長いシーズンで彼にも出番があるはずだね」
――中盤はサンドロ・トナーリが大きな飛躍を遂げている
「セリエBからAへのステップアップで、その代償を支払う時間が必要だった。2枚の中盤で本当に強い。インサイドハーフではなくて、プレーメーカーというわけでもない。彼はピッチを制圧しているね」
――フランク・ケシエ
「ルールが間違っているよ。システムを変えた方がいい。毎年クラブがこういった状況になってはいけない。これでは毎年、超のつく金持ちがやってくる。ミランも主力を維持できなくなる」
「ドンナルンマが教えてくれた…。ケシエが誘われていることは想像できる。彼はミラネーゼじゃないし、特別な絆があるわけではない。ほかのところでプレーすることも視野にいれる人だ」
――ディレクターとしてのパオロ・マルディーニ
「パオロのことはずっと前から知っている。本当に賢い人だよ。何をするにしても競争力
がある。どの面でもベストを尽くすね。そして、彼はカルチョ界でこの上なく偉大な男だ。どう向き合うべきか分かっているよ」
――次節の相手はジョゼ・モウリーニョ率いるローマ
「モウリーニョはあの街に向いている。ただ、チームの浮き沈みが激しいね。一貫性がなくて、まだ彼の印はつけられていない。ザニオーロがケガ前の状態に戻ることを願っているよ」
――マッシミリアーノ・アッレグリが復帰したユヴェントスは苦しんでいる
「アッレグリは環境を知っている。適任だね。いまは彼の責任だ。昨シーズンがピルロだったようにね。でも、実際は違う。それはいまのミランで起きていることは真逆で、混乱を明白にしているわけじゃない」