イタリア代表は6日、UEFAネーションズリーグ準決勝でスペインと対戦し、1-2で敗れた。無敗記録が37でストップしたこの一戦では、GKジャンルイジ・ドンナルンマに対するスタンドの反応にも注目が集まっている。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が7日に取り上げた。
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今年夏にミランとの契約が満了となり、パリ・サンジェルマンへ旅立ったドンナルンマ。アッズーリの一員としてサンシーロに戻ってきた形だったが、スタンドの反応は大方の予想通り、むしろそれ以上のものだった。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、試合を通して否定的な反応だったと伝えている。
試合前のアップでピッチに入ると、ドンナルンマに対しては多少のブーイングに加えて、まばらな拍手もあったという。ただ、まだスタンドには多くの人がおらず、それほど注目されていなかったようだ。しかし、スタンドに観客が十分に入ったあと、選手紹介でアナウンスされた際には、ブーイングと野次に包まれた。
スタンドの観客が全てミラニスタというのはまずあり得ないことだが、こういった感情はうつっていく悪い文化があると記事は指摘している。
ドンナルンマに対するブーイングは、他の選手の紹介になっても続いた。イタリア代表GKに対する称賛は、スペインのカウンターをペナルティーエリアを飛び出してクリアしたときの一度だけだったと『ガゼッタ』は伝えている。
試合を通して厳しい精神状態だったことがうかがえるドンナルンマ。これには相手も同情したようで、セルヒオ・ブスケッツはドンナルンマを慰めていたとのこと。
ドンナルンマはミランを裏切ったつもりがないとしても、ミランのティフォージが納得する日はしばらくおとずれそうにない。