ミラン専門サイト『MilanNews』は22日、ハカン・チャルハノールのインテル移籍について取り上げた。10番の“裏切り”に言及している。
同メディアは、フリートランスファーで同じ街のライバルであるインテルへ行くチャルハノールを「ミランのティフォージは裏切りととる」とした。そして、「ミランの元10番がクラブに失礼な態度を取ったのは初めてではない」と、かつてのエピソードに焦点を当てている。
チャルハノールは、ドイツのカールスルーエでキャリアを始めた。特に3部でプレーした2012/13シーズンは、36試合で17ゴールの活躍を見せて注目を集め、一気に1部のハンブルガーSVにステップアップ。ドイツ1部最初のシーズンで11ゴールを挙げ、チームを降格の危機から救った。
当初、チャルハノールはハンブルガーSVで長く続けたいと発言していた。しかし、突如としてレバークーゼンへの移籍を決め、1年で新天地へ向かった。チャルハノールは当時、チームに対するファンの批判に心を痛め、練習に行ける精神状態ではないとドクターに言われたとして、トレーニングを欠席。そんな中でレバークーゼンのメディカルチェックを受けたため、ドイツでも怒りを買っていると記事は伝えている。
『MilanNews』は、チャルハノールに対する怒りがおさまらない様子。「ミランでのパフォーマンスに不釣り合いな契約を要求してサインをせず、タダでインテルへ行った」と記し、「ドイツでもイタリアと同様に多くの非難の声が降りかかった」と述べた。
さらに同メディアは、2011年の出来事にも触れている。チャルハノールは2011年にカールスルーエに所属していたが、父親がトラブゾンスポルへの移籍を承諾して、契約書にサインをした。契約金として10万ユーロが支払われており、のちにトラブゾンスポルが訴える事態に。2017年にスポーツ仲裁裁判所が10万ユーロの返金と、4カ月の出場停止処分を科す問題も起きている。
トラブゾンスポルの件は、当時チャルハノールが未成年だったこともあり、父親に大きな問題があったようにも見えるが、『MilanNews』は「チャルハノールのキャリアは物議を醸すエピソードであふれている。だから、彼は行く先々のファンに良いイメージを残していない」と、バッサリと切り捨てた。