ミランは5日、ヨーロッパリーグ・グループステージ第3節でリールをホームに迎え、0-3で敗れた。
8カ月ぶりの敗戦 無敗記録は「24」で止まる
3月8日のジェノア戦を最後に負けなしが続いていたミランは、ヨーロッパリーグ・グループステージ2連勝対決となったリール戦で序盤から苦戦を強いられた。
22分、ロマニョーリのファウルでPKを献上すると、ヤズジュに決められて先制を許す。
1点ビハインドで追い返したミランは、後半の頭からチャルハノールとラファエル・レオンを投入するが、点差はさらに広がった。55分、ヤズジュのミドルシュートにGKドンナルンマが反応。普段であれば問題ないはずのシュートだったが、ゴール前でバウンドするボールを処理しきれずにゴールを許した。
58分、ヤズジュにハットトリックを許したミランは、その後ベナセルとレビッチの投入で流れを引き寄せかけたものの、ゴールにはつながらず。
0-3で完敗のミランは、公式戦無敗記録が「24」でストップしている。
主要3紙採点
試合翌日、イタリア各紙が選手採点を掲載した。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』『コッリエレ・デッロ・スポルト』『トゥットスポルト』の採点は以下のとおり。
『ガゼッタ』はワーストにロマニョーリを選出。PKの判定は厳しかったとしても対応に問題があったと指摘したほか、リールのスピードに手こずったとしている。『スカイ』で解説をしたジュゼッペ・ベルゴミ氏も同様に厳しい判定だと語ったが、「主審に笛を吹く余地を与えてはいけない」と語り、軽率なファウルだとコメントしている。
『コッリエレ』もロマニョーリに最低タイの採点を付けたが、ワーストにはドンナルンマをチョイス。失点シーンについて大きなミスだと記した。ワーストを選出しない『トゥットスポルト』は、ロマニョーリとトナーリが最低タイの点数だった。
ミランのベストプレーヤーや2紙が途中出場にベナセルを選択。『トゥットスポルト』はテオ・エルナンデスを選んでいる。『コッリエレ』は「ベナセルだけが救いだった」としており、トナーリが振るわなかったことを含めて、この違いが普段との違いになったという見方につながっている。
ピオリ監督は…
3紙はピオリ監督に「5」と低評価を付けた。同指揮官は試合後、普段かれメンバーを入れ替えたことについて「今の時点で最も強力なチームを出したつもりだ」と説明。久々の敗戦については「ポジティブな結果を続けたいと思っていた。試合を分析してバランスを取らなければいけない」と述べている。
交代時に苛立ちのジェスチャーを見せたイブラヒモビッチについては「何があったかは知らないが不機嫌になるのは正しいことだ。しばらくこの苦い気持ちを味わっていなかったのだからね」とピオリ監督は語っている。