今夏の処分解除は厳しい模様
27日、ラツィオに激震が走った。イタリアサッカー連盟(FIGC)が、ラツィオに対し、今夏の補強禁止を決定した。
FIGCの財政監視委員会(Co.Vi.So.C.)は、ラツィオが流動指標、債務指標、拡張労働コスト指標という3つの財務基準を満たしていないとして、連盟規則集(NOIF)第90条に基づき、補強禁止処分を決定した。
これを受け、27日にはマウリツィオ・サッリ監督が辞任するのではないかと報じられた。しかし、ラツィオは声明を出し、「クラウディオ・ロティート会長とマウリツィオ・サッリ監督で長時間の会談を行った。サッリ監督はこの状況を正式に理解した上で、クラブおよびファンに対する責任を果たすべく、引き続き全力で取り組む意思を示した」と発表。今後もともに進むことになった。
しかし、この市場凍結は9月1日まで続く予定で、ラツィオは新監督を迎えたにもかかわらず補強に動けないことになる。
この処分を取り除くためには、3つの指標をクリアしなければいけない。ただ、それも簡単ではないと『スカイ』は伝えている。
この状況を打開しうる選手として真っ先に思い浮かぶのはMFニコロ・ロヴェッラだろう。しかし、仮に契約解除金満額の5000万ユーロで取引が成立したとしても、即座に5000万ユーロがクラブに入るわけではなく、3年の分割払いとなる想定で、実際に初年度で計上できるのは1700万ユーロほどだ。そのため、「ラツィオが今夏の市場凍結を解除するのは非常に困難だろう」と伝えられている。