サッカー日本代表MF交代後のアディショナルタイムに均衡破れる
30日におこなれたセリエA第30節のラツィオ対ユヴェントスは、1-0でホームのラツィオが勝利を収めた。鎌田大地が先発し、イゴール・トゥドール監督の初陣で白星を飾っている。ユヴェントスは4試合勝利なしで、直近10試合で1勝と厳しい時期が続いている。
試合展開
大方の予想通り、トゥドール監督はシステムをサッリ前監督の4-3-3から3-4-2-1に変更してきたが、メンバーは予想外だった。フランス代表にいっていたマッテオ・ゲンドゥージが外れて鎌田が起用されたほか、コンディション不良が伝えられていたルイス・アルベルトもベンチスタートで、ペドロとフェリペ・アンデルソンが2列目に入る。最前線はチーロ・インモービレではなく、タティ・カステジャノスがスターティングメンバーだった。
ラツィオは、鎌田が遠めの位置からシュートを狙うなど、立ち上がりから積極的で、ユヴェントスのゴール前に押し入った。
ユヴェントスは後半になってチャンスをつくり出し、途中出場のサムエル・イリング・ジュニアが決定機に絡むシーンもあったが、ラツィオは負傷したGKイヴァン・プロヴェデルの代役であるクリストス・マンダスが好守を見せて得点を許さない。
0-0のまま進んだゲームは、終了間際に均衡が破れた。後半アディショナルタイム、鎌田とかわって80分から入ったゲンドゥージがボックス左から右足でクロスを入れると、アダム・マルシッチがヘディングで合わせてゴールネットを揺らし、ラツィオが劇的勝利でトゥドール監督の初陣を飾っている。
鎌田大地の評価
LaLazioSiamoNoiは平均的な評価、TMWとスポルトメディアセットは、ワーストではないものの、低めの採点を付けている。
LaLazioSiamoNoi:6.5
何度もボールに触って追いかける姿勢は、ラツィオでの彼というよりもフランクフルト時代のサッカー選手に近い。彼は疲れ切って交代した。
TMW:6
立ち上がりはグッド。何度もボールに触り、試合の中心にいた。彼にもチャンスがあったが、足元でもたついた。その後はペースダウンした。
スポルトメディアセット:6
ラツィオの中盤で仕事をしたが、22分のシュチェスニーのミスを活かせなかった。
ラツィオ:イゴール・トゥドール監督の会見
鎌田大地の起用
「練習でとても良かった。鎌田は精神的にも肉体的にもとても賢い選手。全てそろえた選手で、前でもプレーできる」
フォーメーション
「皆さんは数字にこだわるが、実際にはプレースタイルやエネルギーがもっと大事だ。攻撃するときは全員が攻撃すべきで、それは時間が経てば分かるだろう」
「よく走っていたが雑だった? でもいいじゃないか。時間が経てば改善していく。レンガを積み重ねていくことが大事だね」
ヒエラルキー
「良い意味でリセットができると思う。ただ、私は何もリセットせず、過去を尊重している。彼らの過去を尊重しているんだ。その上で、チームに何が求められるかを判断して決断をする」
「新しい監督がくれば、誰もが注目されたいと意気込むものだ。お互いを助けなければいけない。全ての選手が大好きで、なによりも大事なのはチームだ。私は全員に手を差し伸べたい」