サッリも「良い感じで入った」
サッカー日本代表の鎌田大地は10日、セリエA第24節のカリアリ戦で途中出場した。リーグ戦3試合、公式戦5試合で続けて出番がなかった状況で、久々の起用となっている。
78分からダニーロ・カタルディにかわってピッチに立った鎌田は、左インサイドハーフに入った。最前線のタティ・カステジャノスにボールが入ると積極的に前に上がるなど、らしいプレーを見せている。84分に自陣でボールを失うシーンもあったが、直後の85分には左サイドタッチライン際からのパスをペナルティエリア左で受けて2人のDFをかわして右足でシュートを放ち、左ポストを叩く惜しい場面をつくった。
マウリツィオ・サッリ監督は試合後の会見で、短時間でインパクトを残した鎌田について、「とても良い感じで入った。フィジカルがほしくて(62分に)ルイス・アルベルトを下げたが、持ち運ぶところで不足しており、彼を入れた。彼はすぐに我々をもとの位置に戻してくれた」と語っている。
翌日のメディアの評価も上々だった。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』『コッリエレ・デッロ・スポルト』が6、『メッサジェーロ』で6.5が付いている。
『ガゼッタ』は「良い形で入り、ポストを叩くシュートを放った。ほかにも2つ、相手の危険になるアクションを見せた」と記した。『LaLazioSiamoNoi』は出場時間が短かったため採点を付けていないが「85分のシュートは惜しくもポスト。彼は間違いないなく得点に値した」と評価している。
ラツィオは、チャンピオンズリーグのバイエルン・ミュンヘン戦を控えている。ヨーロッパでの経験を買われてラツィオにやってきた鎌田。大舞台でこれまでの評価をひっくり返す機会があるかもしれない。
鎌田大地のインタビュー
鎌田は試合後、ミックスゾーンでメディアの質問に英語で答えている。
チームの勝利を喜んだあと、サッリ監督とのフィーリングについて問われると、少し考えたあと「何か言うのは難しいです。とにかく一生懸命取り組み続けることです」と答えた。
将来もラツィオにあるのかという問いに、「分からないです。なんとも言えないですね」と鎌田は苦笑い。将来のことをすでに決めたかと問われ「ノー」と答えると、「ドイツのサッカーとイタリアのサッカーには違いがあります。とにかくハードワークを続けるしかないですね」と述べた。