鎌田大地交代後にひっくり返す
29日に行われたセリエA第18節のラツィオ対フロジノーネは、3-1でホームのラツィオが勝利を収めた。サッカー日本代表の鎌田大地は先発で出場し、66分までプレーしている。
70分からの逆転劇
ラツィオはアグレッシブな立ち上がりとなったが、ファイナルサードで積極性が欠けて主導権を握ることができない。前半は大きな見せ場がなく、マウリツィオ・サッリ監督はフェリペ・アンデルソンをハーフタイムで交代させてグスタフ・イサクセンを投入した。54分にはルカ・ペッレグリーニが負傷して退き、エルセイド・ヒサイが入る。
先制したのはアウェーのフロジノーネ。ラツィオはマッテオ・ゲンドゥージが自陣ペナルティーエリア内でのハンドを取られてPKを献上すると、マティアス・スレに決められた。
良くない流れだったラツィオは、66分に鎌田が下がってマティアス・ベシーノを投入すると、70分にイサクセンのクロスにタティ・カステジャノスがヘディングで合わせて追いつく。ここから流れが一変し、72分にカステジャノスが逆転弾。84分にはパトリックも続き、3-1でラツィオが勝利を収めている。
鎌田大地の採点
ルイス・アルベルトの不在もあってチャンスを得ている鎌田は、3試合連続の先発だったが、アピールしたとは言いにくい。イタリアメディアの評価は、ワーストタイか、下から2番目の評価だ。
『TMW』と『スポルトメディアセット』は、鎌田に5.5の評価。フェリペ・アンデルソンに次ぐ下から2番目の採点だ。『TMW』は「いくつか良いアイディアがあったが、常にコーラスを外れた楽器のような印象を受ける。自らシュートを狙っても運に味方されていない」とした。
『LaLazioSiamoNoi』は、ワーストタイとなる5の採点。「日本代表に呼ばれるのであれば、アジアカップ前最後のゲームかもしれない。もし代表監督がいまテレビでこの試合を観ていたら、彼は間違いなくローマに残る」とした。
サッリ「まだ信じている」
ラツィオのサッリ監督が試合後、『スカイ』で鎌田に触れている。
「鎌田の解釈は難しい。彼はオープンな性格ではないし、感情をあまり表に出さないタイプだ。うまくいっていないことから抜け出すことがより難しくなっている。ただ私はまだ信じている。フランクフルトで彼はいかに重要な選手だったかを知っている」