ゲンドゥージとザッカーニがゴール
22日に行われたセリエA第17節のエンポリ対ラツィオは、2−0でアウェーのラツィオが勝利を収めた。サッカー日本代表の鎌田大地は、25分から途中出場している。
降格圏に低迷するエンポリと対戦したラツィオは、公式戦で3試合勝利がない状況だが、好スタートを切った。開始9分にマッテオ・ゲンドゥージのゴールで先制する。
その後も押し込んだラツィオは良い流れだったが、20分すぎにトラブルが発生した。21分にチーロ・インモービレがもも裏を痛めて交代を余儀なくされると、24分にはルイス・アルベルトもパスを出した際に痛めたようで交代。ラツィオは25分に鎌田大地を投入する。
早い時間帯に負傷で2人を失ったラツィオ。その後はエンポリにチャンスをつくられたが、イヴァン・プロヴェエルの好守もあってリードを維持した。
69分は待望の追加点が決まる。マッテオ・ゲンドゥージがトンマーゾ・バルダンツィからボールを奪って素早く切り替えると、左サイドへパス。これを受けたマッティア・ザッカーニが左サイドへ走る鎌田をおとりにして中にカットインしてシュートを放つ。2度GKに止められたものの、3度目で押し込んで2-0とする。
これで楽になったラツィオは、最後まで2点差を維持して、貴重な勝ち点3を手にした。暫定で9位に浮上している。
鎌田大地の評価
鎌田大地に対するイタリアメディアの評価は、『TMW』と『LaLazioSiamoNoi』で6の及第点だが、『スポルトメディアセット』では5で単独ワーストとなっている。
『LaLazioSiamoNoi』は、ラツィオの2点目の関与を称える寸評だった。『TWM』は「おそるおそる試合に入ったが、時間の経過とともに自信を深めた印象。最終的に2点目に絡んだ」と記している。
エンポリの選手を含めて最低評価を付けた『スポルトメディアセット』は、「決して試合に参加できず、チームメートも彼に信頼を持って託すことをしていない様子だった」とした。
そのほかの選手では、好守連発のプロヴェデルのほか、先制点を決めたゲンドゥージが特に高い評価を受けている。『TMW』はゲンドゥージを、「まるでセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチ」と称えた。
試合後コメント
マウリツィオ・サッリ(ラツィオ監督 / 記者会見)
カステジャノスが不調、ロヴェッラとゲンドゥージは良かった?
「カステジャノスはプレッシャーに苦しんでいるのではない。彼は自分がミスをしているという事実に苦しんでいる。試合終盤に打開した場面があったのはうれしい兆しだ」
「ゲンドゥージとロヴェッラに加えて、鎌田も良かった。ロヴェッラは守備の面でも多くのものを与えてくれたね」
インモービレとルイス・アルベルトのコンディション
「インモービレは古傷の問題だと考えている。そうであることを願っている。ルイスは1カ月ほど、股のあたりに問題があった。チェックをしたら、筋肉の問題ではなく、腱の問題だった」