鎌田大地はベンチスタート、終盤に出場
12日に行われたセリエ第12節、ラツィオ対ローマのローマダービーは、0-0の引き分けに終わった。
181回目のローマダービー。ラツィオはマッティア・ザッカーニが不在で、ペドロを起用。センターフォワードにはチーロ・インモービレが入った。中盤はルイス・アルベルトが回復して先発し、これをマッテオ・ゲンドゥージとダニーロ・カタルディでサポートする形。鎌田大地は再びベンチスタートになった。
ローマはパウロ・ディバラとロメル・ルカクの2トップ。ウイングにリック・カルスドルプとレオナルド・スピナッツォーラが入り、中央はブライアン・クリスタンテ、レアンドロ・パレデス、エドアルド・ボーヴェと、中盤でのバトルを想定したメンバーを並べている。
序盤はローマが左サイドを起点にチャンスをつくった。しかし、13分にクリスタンテが決めたゴールはオフサイドで認められず。
反対にローマは25分、クリスタンテのミドルシュートがポストを叩くシーンがあったが、こちらも決まらず。0−0で折り返した。
後半に入っても戦術的なバトルは崩れず。ダービーらしい接触プレーから緊張感のあるシーンもあったが、スコアは動かない。
より戦力に余裕があるラツィオは、65分にマティアス・ベシーノとグスタフ・イサクセンを投入。ベシーノのミドルやイサクセンの速攻など変化はあったが、ローマの守備をこじ開けるにはいたらない。ベシーノはすぐに筋肉トラブルでプレー続行不可能となり、75分にはニコロ・ロヴェッラが投入される。82分には鎌田らも入ったが、ゴールにはつながらなかった。
ローマは最初の交代が82分ということからも分かるとおり、動きにくい展開だった。ただ、集中力は最後まで切れず、試合は0-0のまま終了した。
試合後コメント
ジョゼ・モウリーニョ(ローマ監督)
「引き分けだ。負けるよりは良い。同じ目的を持った相手との試合であれば、勝ち点1は良い結果だ。直接のライバルと勝ち点差はつかなかったわけだからね」
「こちらはチャンスを決めきれなかったが、ピンチもあった。ボーヴェがゴール前でのチャンスを2度決めきれなかったが、ルイ・パトリシオのファインセーブもあった」
「マンチーニに警告(18分)が出たあと、カルスドルプにはマルシッチにつきすぎるな、マンチーニを1人にするなと伝える必要があった。ペドロは素晴らしい“ダイバー”で、警戒する必要があったんだ」
「(試合後にサッリ監督とのハグは、)彼は常に私に対して好意的で、試合前にも話したり冗談を言ったりしていた。我々はお互いが大好きだ。試合後も同じだよ。これから2週間で誰も笑わないが誰も泣きもしないと話したよ」
マウリツィオ・サッリ(ラツィオ監督)
「チームは成長している。満足している。あとは昨季のような攻撃の圧力を取り戻すだけだ。これは特別な試合で、イタリアで最も熱狂的なダービーの一つなのだから、勝てないときは引き分けというのもあり得ることだ」
「パフォーマンスについては満足している。ただ、ピッチがこの2チームを迎えるレベルに達していないことは残念だ。特に後方から組み立てる我々のようなチームにとっては厳しいことだ」
「昨季と比べて我々にはいない選手がいる。ただ、守備的にはチームは改善している。インモービレも良くなっているね。この(代表ウィークで中断となる)2週間でさらに調子が上がることを願う。イタリア代表から外れたことについても話したが、彼は落ち着いていたよ。調子を取り戻すために努力できると感じているようだ」
「モウリーニョとは、お互いに好意を持っている。彼が演じるキャラクターはどうかと思うがね」