ラツィオに処分が下された。イタリアサッカー連盟(FIGC)の検察は、“検査不正疑惑”で、ラツィオに対して罰金15万ユーロ、クラウディオ・ロティート会長に7カ月の職務停止を言い渡している。『スカイ』などが伝えた。
“検査不正疑惑”とは
事件が起きたのは昨年10月のこと。チャンピオンズリーグを戦うラツィオがPCR検査を受けたところ、チーロ・インモービレが陽性判定となった。しかし、3日後の検査では全員が陰性になっている。そしてインモービレが復帰し、リーグ戦に出場した。だが、11月4日のチャンピオンズリーグ・ゼニト戦に向けて検査を受けると、インモービレを含む3選手が陽性が出てしまった。
これにより、検査機関で何らかの不正があるのではないかと疑われた。チャンピオンズリーグではPCR検査がUEFA指定の帰還で行われるが、イタリア国内ではクラブが自由に選択できる。そこで、何らかの“操作”があったのではないかとあやしまれていた。
検察は重罰を請求
FIGCの検察は、ロティート会長に13カ月と10日間の職務停止処分を請求。さらに、ラツィオの医療責任者であるイヴォ・プルチーニとファビオ・ロディア医師には16カ月の職務停止が請求されている。
ただ、最悪の事態は免れたといえるかもしれない。連盟裁判所はこの請求に対して、最終的にロティート会長の職務停止は7カ月と決定。医師2人は12カ月の職務停止となった。また、ラツィオに対する罰金も15万ユーロに引き下げられている。