コミュニティもよろしくお願いします【Discordはこちら】

ユヴェントス、トゥドール体制初黒星。キヴは絶賛にも浮かれず

パルマが金星

23日に行われたセリエA第33節のパルマ対ユヴェントスは、1-0でパルマが勝利を収める番狂わせが起きた。

サッカー日本代表のGK鈴木彩艶が先発したパルマは、開始直後にアクシデントが発生。アドリアン・ベルナベーとアレッサンドロ・ヴォリアッコのキープレーヤー2人が負傷により交代を余儀なくされた。

それでも高いインテンシティでユヴェントスを苦しめると、前半アディショナルタイムにマテオ・ペジェグリーノのヘディングシュートで先制した。

ユヴェントスは後半巻き返しを目指したが、ドゥシャン・ブラホビッチがコンディションの問題でハーフタイムに下がるなどトラブルもあり、なかなかリズムに乗れず、迫力と決定力を欠いた。最初の枠内シュートは65分のコロ・ムアニのもので、最後まで得点を奪うことはできず、イゴール・トゥドール体制初黒星を喫した。

これにより、ユヴェントスはインテルに勝利したボローニャに抜かれて5位となり、UEFAチャンピオンズリーグ出場権争いで一歩後退した。

トゥドール「物足りない」

ユヴェントスのトゥドール監督は試合後、『DAZNイタリア』で次のように語った。

「全体的に少し物足りなかった。後半はかなり押し込んだが、危険な場面をあまりつくれなかった。40メートルのクロスからのゴールは許してはいけないものだった。残念だが、前を向いて進むしかない。まだ5試合残っていて、多くの勝ち点が残っている」

「ドゥシャンは軽い違和感を感じて交代した。後半はほとんど我々が押し込んでいたが、決められなければ意味がない。足りなかったのは、決定力と危険性のところだ。それは3人のアタッカーだけでなく、チーム全体の問題だ」

キヴ「私は一番後ろ」

シーズン途中からパルマを率いているキヴ監督は、ここまでカンピオナート8試合を戦い、2勝5分け1敗で勝ち点11と、見事な成績を収めている。これは、現在のセリエAボトムハーフでコモ(勝ち点14)に次いで多い勝ち点だ。

ただ、キヴ監督は称賛はチームに向けられるべきと感じており、試合後に次のように話した。

「自分について話すのは好きではないし、あまり気が進まない。自分なりの考えはあるが、状況や自分が指導している選手のタイプを理解している。全員がすぐに現実に適応してくれた」

「私は自分の信念やスタイルがあるが、今季の目標である残留のためには優先事項ではなかった。この選手たちがそれに値するからこそ、私は自分を一番後ろに置いている。周囲が何を言おうが、私には関係ない。すべてをこの素晴らしい選手たちのために捧げているんだ」

「選手たちの功績だ。彼らは一生懸命取り組み、試合の流れや困難を理解している。魂を込めてプレーしてくれている。見ていて本当に気持ちの良いチームで、素晴らしいことを成し遂げている。困難な時でも常に何かを付け加えてくれる」

キヴ監督に高評価

『TMW』は採点記事で指揮官を絶賛。好調のペジェグリーノらを上回る「8」の採点を付け、以下のように寸評を記した。

「わずか数週間でキヴはパルマを文字通り変貌させた。以前は美しいが脆いチームだったのが、今ではほとんど傷つけることのできない大理石のような堅固なブロックに生まれ変わった。実際、彼が指揮をとってからの8試合で敗北はたったの1回しかない」

パルマ対ユヴェントス:ハイライト動画

セリエA公式YouTube

この記事が気に入ったら
フォローしてね!