ガッティは「彼ほどの人物がそんなこと言うなんて…」と反論
7日に行われたセリエA第24節のコモ対ユヴェントスは、2−1でアウェーのユヴェントスが勝利を収めた。ユヴェントスは新加入のランダル・コロ・ムアニの活躍もあって連勝を飾っている。一方、終盤のPKでユヴェントスに勝ち越しを許したコモは悔しさが残っており、セスク・ファブレガス監督が試合後、『スカイ』のインタビューで不満を爆発させた。
80分にコモがゴール前に攻め込んだシーンでは、フェデリコ・ガッティの手にボールが当たっていたと注目されており、セスク監督は怒り心頭で、次のように語った。
「パフォーマンスには満足している。60分間、非常に高いレベルでプレーできたし、試合を支配することもできた。これは、アタランタ戦やミラン戦ではできなかったことだから、成長は見られた」
「しかし、どうしようもないこともある。PKの話を振られるのを待っていたけど、誰も聞いてこないので自分から言うよ。明らかにPKだったのに、なぜ取られなかったのか」
「議論の余地のないハンドだった。手に当たって決定機を奪われた。それで最終的には負けて勝ち点ゼロだ。今日は黙っていない。1月以降、こんなことばかりだ」
「例えばラツィオ戦では、サミュエル・ギゴがニコ・パスに厳しいタックルをした。レッドカードを出せと言っているわけじゃない。ただ、選手は負傷したのに、イエローすらなかった。ミラン戦では明らかなファウルが見逃されて、そのあとのPKで失点した。ウディネーゼ戦では、ゴルダニガが相手に触れてもいないのに2枚目の警告で退場だ。反対に、ルカ・ペッレグリーニがディアオを倒してもおとがめなし。やってられないね」
「別にイタリアを悪く言うつもりはない。2年半ここにいるし、イタリアのカルチョを非難するつもりなんてない。ヨーロッパのどこでも起きていることだ。でも、あれがPKなのか、そうでないのか、基準をはっきりさせてほしいだけだ」
ガッティは反論
自陣ペナルティエリア内でのハンドを指摘されたユヴェントスのガッティは、この発言を受けて『スカイ』にコメントをした。
「ファブレガスのようなトップレベルでやっていた人が、そんなことを言うなんてね。いまのサッカー界は、少しでも手に当たるとPKと言われる。DFがあまりにも不利で、そんなこと言い出したら、もう何もできないよ。そんな判定ばっかりならサッカーをやめるしかない。僕は動作の一環で手を出していただけで、立場が逆だったとしても文句を言うことはなかったし、怒ることすらなかっただろう」
しかし、同じようなハンドでユヴェントスにPKが与えられたことがあると水を向けられると、ガッティは次のように答えた。
「それが問題なんだ。試合後、審判に直接そのことは言いに行ったよ」