ユヴェンティーノたちの複雑な心境
ユヴェントスは1日、セリエA第14節でレッチェと対戦し、1−1で引き分けた。ユヴェンティーノは、アンドレア・カンビアーゾに対して複雑な気持ちを抱えているだろう。
ユヴェントスは立ち上がりからゲームを支配した。68分にカンビアーゾのゴールで先制したものの、後半はパフォーマンスが落ち、アディショナルタイムに失点。勝ち点2を取りこぼす結果となった。
失点はカンビアーゾのドリブル突破が失敗して速攻を浴びたところからだった。1点リードのアディショナルタイムであることを考えると、不要なチャレンジで、ジョヴァンニ・グアルダラー記者は『TuttoJuve』に対して次のように語っている。
「終盤にカンビアーゾが重大なミスをした。レッチェの守備が整った状況で中央からドリブルを仕掛けるのは明らかなミスだ。そのプレーで生まれたスペースからレビッチにゴールを決められた」
チアゴ・モッタ監督はどう見た?
ユヴェントスのチアゴ・モッタ監督は、試合後のインタビューで終了間際の判断について問われると、こう答えた。
「アンドレアはあの瞬間にあの選択をした。ゴールは、小さなミスの積み重なりで生まれるものだ」
「今日の我々は前半に良かったが、後半は失速してレッチェに押された。こういった試合で終盤の失点は避けるべきだった。学ぶべきことから学び、前向きに捉えることが大事だ」
それでもカンビアーゾの評価は変わらず
ただ、カンビアーゾを責めることはできないだろう。それほど、今季のカンビアーゾの働きは見事で、この試合でも後半はほぼ一方的に押し込まれる中、奮闘していた。
『TMW』の選手採点は7でチーム最高。「彼のパフォーマンス全てで称賛に値する。どこにでも顔を出した。いまさら言うまでもないが、彼はチームにとって不可欠だ」と記した。
『TuttoJuve』は、チーム最高タイの6.5を付け、「良いところと悪いところが混在。どちらを重視するかは人それぞれ。この試合では2人のカンビアーゾがいた。攻撃時のカンビアーゾは見ていて楽しかったが、守備時は違った。トータルで見ると良いパフォーマンスだった。ただ、過度な献身が裏目に出て失点につながった」と寸評している。