若き才能がビアンコネリに加入
ヴァシリイェ・アジッチは、ユヴェントスが未来を見据えて獲得した注目の若手選手だ。モンテネグロのブドゥチノスト・ポドゴリツァから加入する期待のタレントは、どんな選手なのか。イタリアメディアの報道をもとに紹介する。
プロフィール
ヴァシリイェ・アジッチ(Vasilije Adžić)
生年月日:2006年5月12日(18歳)
国籍:モンテネグロ
ポジション:ミッドフィルダー(攻撃的MF、サイドハーフ)
身長:185cm
これまでのキャリア
ヴァシリイェ・アジッチは、モンテネグロのニクシッチ生まれ。ブドゥチノスト・ポドゴリツァの下部組織で育ち、2022年8月28日にわずか16歳でトップチームデビューを果たした。デビュー戦では79分から投入され、10分も経たないうちに見事なゴールを決め、瞬く間に注目を集めた。
2021年3月からモンテネグロの各年代別代表に名を連ね、U-15からU-19までの代表戦に出場している。ブドゥチノストではレギュラーとして活躍し、2023/24シーズンは35試合で6得点3アシストを記録。2023年夏には、チャンピオンズリーグとカンファレンスリーグの予選にも出場した。
アジッチの才能は早くから注目され、ボローニャなどのイタリアのクラブも獲得に興味を示していたが、2023年末にユヴェントス行きが内定。2024年6月に18歳となるアジッチは、法的にプロ契約を結べる年齢に達するため、この夏にユヴェントスの一員となり、9日に練習場に到着した。まずはU-23にあたるNext Genに加わる予定だ。
プレースタイル
アジッチは、攻撃的ミッドフィルダーやサイドハーフとしてプレーできる多才な選手だ。185cmの高さと強靭なフィジカルを持ちながら、繊細なテクニックも兼ね備えている。ボールキープの能力が高く、簡単に失うことはない。
『スカイ』がケヴィン・デ・ブライネの例えているように、アジッチの最大の長所はゲームメイクの能力と言われている。常に頭を上げてプレーし、周囲の状況を把握しながら複数の選択肢を持っており、攻撃の起点としてチームに大きな影響を与えることができそうだ。相手が激しくプレスをかけてくれば、冷静にいなして自ら仕掛けることもある。
また、守備時もサボらず、広範囲をカバーすることができる。攻撃時には前線で創造性を発揮し、守備時には積極的にプレスをかける。攻守両面で大きなインパクトを与えられる選手として、今後の成長が大いに注目されている。
マメ知識
- デビュー戦でのゴール:16歳3ヶ月でのデビュー戦し、途中でいきなりゴールを挙げた。
- プレースタイルの比較:モンテネグロでは、デ・ブライネに例えられることが多いとのこと。
- 自主練の鬼:チームメートが練習を終えたあとも、自主的にフリーキックやコーナーキックの練習を続けることが多いらしい。
- 語学の勉強:2023年末にユヴェントス加入が決まったこともあり、すでにイタリア語を勉強している。
ソースは『gianlucadimarzio.com』『90min.com』『sky』