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ユヴェントス、開幕3試合未勝利の原因は? 復調のカギはディバラとキエーザと『ガゼッタ』

「アッレグリには時間が必要」

ユヴェントスの2021-22シーズンは厳しいスタートとなった。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は13日、その理由を分析している。

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期待を裏切り厳しいスタートに

昨シーズン、アンドレア・ピルロ監督を招へいしてスクデットを逃したユヴェントスは、アッレグリ監督を呼び戻した。アッレグリ監督は2014年に就任し、2019年の退任まで5シーズン連続でセリエAを制している。

しかし、第3節を終えたセリエAで1分け2敗の勝ち点1。アッレグリの復帰で息を吹き返すという周囲の予想を裏切り、スタートダッシュに失敗した。

ゼロからの再出発

『ガゼッタ』は、今シーズンのユヴェントスにピルロ前監督の戦術の面影はなく、アッレグリ監督に託されたのは完全なる再建だと指摘している。ポゼッションにこだわるわけでも、攻撃のパターンを叩き込むわけでもなく、まずは勝者のメンタリティを取り戻すべく、90分間高い集中を維持すること。これができずにナポリ戦でやられてしまったが、アッレグリ監督がフォーカスしているのはここであり、現時点で評価を下すのは時期尚早とした。

というのも、アッレグリ監督に与えられた期間は、実質的にまだ2週間程度だからだ。マウリツィオ・サッリを招へいした2019年は、1億4050万ユーロを市場に投じた。ピルロ体制では1億5000万ユーロを投じている。しかし、今夏のアッレグリ監督就任では6300万ユーロしか動かしていない。

サミ・ケディラもマリオ・マンジュキッチもおらず、ミラレム・ピアニッチの獲得は失敗。現チームにアッレグリ第一期の痕跡はない。サッリとピルロのときに獲得した選手たちをメインにしてチームをつくらなければいけないという事実がある。だからこそ、時間は必要という見方だ。

勝者のメンタリティの再構築と個々の能力発揮がカギ

もちろん、アッレグリはこのまま終わるつもりはないだろう。復調のカギを握るのは、守備の安定と、選手個々のクオリティとなる。しっかり守って速攻というスタイルは、アッレグリの中にイメージができている。実際、指揮官は「ボールを持っていなくても試合をコントロールすることは可能だ。我々にはスピードのある選手がいてカウンターができる」と話していた。フェデリコ・キエーザ、パウロ・ディバラ、デヤン・クルゼフスキ、アルバロ・モラタ、モイゼ・ケアン、フアン・クアドラードといった選手がいるだけに、タレントに不足はない。

その意味でも、チャンピオンズリーグのマルメ戦は重要な意味を持つだろうと『ガゼッタ』。ナポリ戦で不在だった南米代表の選手たちが合流し、いよいよ指揮官が望むメンバー選びができるからだ。同紙は「ディバラとキエーザがユヴェントスの攻撃の魂」とし、2人がキーマンになり得ると予想している。

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