1年でユヴェントス監督を退任したアンドレア・ピルロ。次の挑戦に燃えていることや、自身の考えについて語った。
アンドレア・ピルロが、次の挑戦に意気込んでいる。『The Athletic』で語ったことを『スカイ』が取り上げた。
選手として輝かしいキャリアを過ごしたピルロは、2020-21シーズンにユヴェントスを指揮。しかし、監督として初のキャリアはほろ苦いものとなり、1年で幕を閉じた。
だが、ピルロはすぐにでもリスタートを切るつもりでいるようで、バカンスを満喫しながら、次への準備を進めている。
「もっと良い結果を出すべきとき、最初の責任は監督にある。だから私はもっとやらなければいけなかった。ただ、この一年で私は個人的に成長したと感じているんだ」
「国外へ行ってみたいね。3年間アメリカで過ごしたから、英語は問題にならない。それにフランス語も話せる。どこでもやれると思っているよ」
「たくさんの試合を観て、多くの監督たちを見て学んでいる。オンラインでたくさんの練習を見ている。もっと移動が簡単にできるようになったら、直接会いにもいくつもりだ。バカンス中にイビサ島でマウリシオ・ポチェッティーノに会った。パリにおいでと言ってもらったし、それができるようになったら行きたいと思っている。マンチェスターへ行って、グアルディオラのことも訪ねたい。とにかく、新たな冒険に臨む準備はできている」
ユヴェントス指揮官としてのシーズンについては、こう話した。
「多くのことを学んだ。自分にとって監督として初めてだった。プレシーズンマッチは1試合でシーズンに入り、全て素早く進んでいったんだ。3日おきに試合があり、ティフォージはおらず、リカバリーの時間はない。次の試合に向けたトレーニングも十分にできず、新しいことを試すのはとても難しかった。リカバリーが何よりも大事だったね」
ピルロのサッカー観は、今も変わっていないようだ。
「カルチョは変わらない。いつだって守り、攻撃をする。ただ、プレーの仕方は変わった。試合の解釈が変わり、選手の動きが変わった。そういった意味で変わったね」
「いまはリズムの中で技術的に優れていて、素早い選手が求められる。1対1の強さもだ。前はちょっと違った。カルチョは毎年、プレーの仕方を変えうる変化がいろいろと起きている。異なることを提唱する若い監督がたくさんいる。カルチョはそういう方向へ進んでいるのだと私は思っている」
「近年だと、グアルディオラがそれを証明しているね。プレーをコントロールできなければ、勝利をたぐり寄せるのは簡単じゃない。もちろん90%ボールを保持していても負けることはある。1本の枠内シュートで勝つこともある。ただ、私は自陣のエリアで守り続けてカウンターでゴールを狙う戦いよりも、そういった戦い方で負ける方が好きだ」
「私は後方から組み立ててボールを持ち、守備ではできるだけ早くボールを取り返すのが好きだ。とはいえ、それはチームにどんな選手がいるかに依存することだね。選手は監督よりもはるかに重要で、監督がそこに合わせていかなければいけないものだ」