インテルのレジェンドであるジュゼッペ・ベルゴミ氏が18日、『スカイ』の番組でインテルについて語った。
インテルは1998年、ヨーロッパリーグの前身であるUEFAカップで優勝した。そのときと現在を比較している。
「異なる状況だし、今年は一発勝負が続いた特殊なシーズンだ。コンテ? うまく選手たちの気持ちを高めているね。アタランタ戦後にクラブと対立する構図をつくり、チームのグループ意識を高めた。当事者間の結束を深めたんだ。コンテが意識的にそうしたのかは分からないが、チームスピリットが強くなり、より団結したことは確かだね。選手たちは良い状態で、今のインテルはこういった最高の状態にあるおそらく唯一のチームだろう」
「監督の将来? コンテなら来シーズンは大きなチャンスがあると私は信じている。インテルはすでにハキミを獲り、ほかにもあるだろう。ユヴェントスは新しいサイクルに入った。スクデットをミラノに持ってくることは、大事な目標だし、彼にとっても刺激的なことだ」
ベルゴミ氏はロメル・ルカクにも触れている。
「ルカクはこのチームのシンボルだ。模範的な姿勢でチームを引っ張っている。戦術を変えたときに問題が生じたが、3-5-2に戻してからは、特にラウタロ・マルティネスと一緒にうまくやっている。ラウタロは確かに調子を落としていた部分もあるが、戦い方を変えた影響もあった。トレクァルティスタを入れたことで、前線がサイドに流れる仕事ができた。インテルの強さは、前線のコンビの強さがある。この2人が一緒に動かなければいけない。最大限のパフォーマンスを発揮しないとね」
「ルカクとフェノーメノ・ロナウドの比較? ルカクはこのチームで最重要だが、バランスを欠いてはいけない。ロナウドは永遠にロナウドだ。ルカクはその人格面も含めて良い影響を与えているけれどね。ルカクへの疑いは一切ない。我々のカンピオナートにおいて190cm以上の選手はうまくやるもので、彼はまた新しい証明になった。彼がここまでに見せた強さは素晴らしいものだ」
再びヨーロッパリーグに話題が戻った。
「長年トロフィーを手にしていない。とにかくこれは重要なカップ戦で、今年はまたとない機会だ。カンピオナートの間にヨーロッパリーグが行われていたら、もっと困難だった。カンピオナートのあとだったことで、常にベストメンバーを組めたね。ただ、過小評価はいけない。インテルは最近の試合でほぼ支配している。もちろんセビージャをリスペクトしなければいけないが、金曜日の決勝でもそれができるはずだ。セビージャは中盤のクオリティが素晴らしい。レギロンとナバスは侮れない。バネガはインテルでうまくいかなかったが、相手を苦しめることができるクオリティを持っている。彼のプレッシングで苦しむかもしれない」
また、本職の守備についても語っている。
「ゴディンは最高の気質と性格を持っている。この時期に彼が適切なカバーをしていて、チームがそれをいかしている。シュクリニアルは今シーズン、困難を経験したね。バストーニはビルドアップの場面で最高だ。左利きだし、組み立てが絶妙だね。まだ守備面で改善しなければいけないし、仲間との連係も磨かなければいけない。ただ、ポテンシャルは素晴らしく、未来は明るいね」