7月7日は、インテルがラウタロ・マルティネスと交わした1億1100万ユーロの契約解除条項の最終日。つまり、明日からはラウタロ・マルティネスの移籍金に制限はなくなるということだ。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が7日、同選手の現状を伝えた。
昨年10月からバルセロナはラウタロ獲得に熱心だったが、バルセロナで急ブレーキがかかった。インテルは9000万ユーロを下回る条件を一切受けようとせず、まもなくタイムアップ。バルセロナがあと数時間で状況を急転させることはほぼあり得ないと記事は伝えている。
ただ、『ガゼッタ』は、この20日間でインテルとラウタロの関係は少し変化があったと指摘する。彼のコミットメントは誰も否定しないが、パフォーマンスの大幅な低下は明らか。ラウタロの胸中が穏やかでないと言われても仕方はないかもしれない。
当初インテルは即座に契約延長交渉を始めるつもりだったが、それならば、ラウタロがより落ち着いてから、2025年までの新契約について話し合うことを提案した。
インテル側は、バルセロナがラウタロ本人に提示した条件を把握している。年俸1000万ユーロ級の条件は、インテルで受け取っている240万ユーロ+ボーナスとは大違いだ。インテルは現在の条件が妥当ではないと理解しており、500万ユーロまで引き上げる考えがある。ただ、バルセロナの条件を前にして、このオファーで選手側が納得するかは微妙だ。
同時に、バルセロナの状況にも目を向けなければいけない。ラ・リーガのハビエル・テバス会長は、厳しい制限を設けており、バルセロナの動きも制限されている。ラウタロ加入を望むリオネル・メッシがその状況に圧力をかけている。
記事は最後に、「マロッタが昨日、ラウタロが落ち着きを取り戻さなければいけないと語ったのは偶然ではない。これはポジティブなメッセージで、インテルは彼と再び笑顔にすることに前向きだ。次は彼の番。時間はあるが、無駄にしてはいけない」と綴った。
ラウタロはピッチで本来の輝きを取り戻し、再びクラブとティフォージを笑顔にできるだろうか。