「バストーニはお祓いに行くべき」モラッティ氏はグラヴィーナ会長らの即辞任を主張

「責任を引き受ける器がなかった。結論を出すまで1秒もいらない」

イタリア代表は3月31日に行われた2026FIFAワールドカップ(W杯)欧州予選プレーオフ決勝でボスニア・ヘルツェゴビナ代表に屈し、本大会行きを逃した。

再び世界の舞台から遠ざかることとなったこの「悲劇」を、元イタリア代表主将のジュゼッペ・ベルゴミと、元インテル会長のマッシモ・モラッティ氏はどう見たのか。

決定力の欠如と戦術的ミスマッチ

ベルゴミは、まず試合展開における決定機逸失を指摘。試合展開そのものがよかったわけではないと語った。

「イタリアには2点目を奪うチャンスが3度あった。ケーン、エスポジト、そしてバレッラからディマルコへのパス。その直後に同点に追いつかれた」

決定機を仕留めきれなかった前線の精度が、その後の暗転を招いたとの分析だ。

責任の所在と「解体」の必要性

イタリアサッカー連盟(FIGC)とジェンナーロ・ガットゥーゾ監督への批判が渦巻くなか、ベルゴミは指揮官を擁護する立場を取っている。

「私はガットゥーゾを擁護する。その上で、一定の成果は認めるが、それでは十分ではなかったということだ」

「ロベルト・マンチーニはビジョンを持って再出発に成功したが、同じ選手たちで再びビジョンを描けるのか。それは分からない。全員を変えるのは実質不可能であり、完全解体というのは現実的ではないだろう」

一方で、モラッティ氏はより厳しい言葉で現状を断じた。

「悲劇だ。最悪の予想が的中してしまった。この代表チームは、果たすべき義務を遂行できるレベルにない。再建には、より深く、注意深く、研究された何かが必要だ」

モラッティ氏は、続投の意思を示唆するガットゥーゾ監督、そしてガブリエレ・グラヴィーナ会長をはじめとするFIGC上層部も辞任すべきだと主張する。

「彼らは自分たちの能力を超える責任を引き受けてしまった。すべてを賭けてダメだったのであれば、それは能力がなかったということだ。苦しんでいる国民の気持ちを考えるなら、去るほかない。結論に至るまで1秒もかからないはずだ」

バストーニに浴びせられる批判

今回の敗退で矢面に立たされているのが、アレッサンドロ・バストーニだ。ボスニア・ヘルツェゴビナ戦の前半終盤、決定機阻止のファウルで一発退場となり、チームに数的不利を強いたことで「戦犯」として非難を浴びている。

所属するインテルでは、ユヴェントス戦でピエール・カルルを退場に追い込んだ“罪”により、各地でブーイングを浴びている最中だ。

モラッティ氏はこの現状に対し、同情を込めて語った。

「今の彼は、お祓いにでも行ったほうがいいのではないか。カルル騒動以降、イタリア中のスタジアムで批判とブーイングの標的となり、今度は退場処分だ。彼に起こっているすべての出来事を考えれば、そう言わざるを得ない」

対して、インテルのレジェンドであるベルゴミは、技術的な視点から冷静に分析している。

「技術的、戦術的な観点から見て、バストーニが困難な時期にあることは否定できない。彼をプレーさせるのであれば、最適な条件で起用すべきだろう。つまり、3バックの中央で使うべきではないということだ」

3大会連続の予選敗退という現実は、イタリアカルチョ界に重い課題を突きつけている。

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