終盤2つの判定が騒動に
インテルは14日に行われたセリエA第29節でアタランタと対戦し、1−1で引き分けた。
ミラノダービーに敗れた直後のインテルは、白星を取り戻してスクデットへの歩みを確かなものにしたい一戦だった。一方のアタランタは、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)のバイエルン・ミュンヘン戦という大一番に挟まれた、難しい日程の中でこのビッグマッチを迎えた。
エスポジトの先制点と停滞したリズム
前半はインテルが主導権を握る展開となったが、チーム全体のテンポは上がりきらない。
試合が動いたのは26分。デンゼル・ドゥンフリースがサイドチェンジのボールに対し、相手の前に入り込んでコントロールしたところから決定機が生まれる。最後はフランチェスコ・ピオ・エスポジトがネットを揺らし、インテルが先制に成功した。
ラスト10分で大騒動
後半、インテルはリードを広げる好機を活かせず、1点差のまま終盤に突入する。すると82分、試合の行方を左右する大きな論争が巻き起こった。
アタランタが裏のスペースへパスを送ると、インテルのドゥンフリースが先にボールへ到達したが、カマルディーン・スレマナとの接触で転倒。最終的にニコラ・クルストヴィッチが押し込み、アタランタが同点に追いついた。
ジャンルカ・マンガニエッロ主審はプレーを見ていたが、笛を吹かず。インテルはクリスティアン・キヴ監督が珍しく猛抗議し、インテル指揮官として初のイエローカードを提示された。
VAR担当のマッテオ・ガリーリオはオンフィールドレビューを求めず、そのままゴールが認められると、キヴ監督はさらに抗議し、2度目の警告で退場を宣告された。
88分には、ダヴィデ・フラッテージがペナルティーエリア内でジョルジョ・スカルヴィーニと接触するシーンもあったがファウルは取られず、1−1でタイムアップ。インテルは試合後、ドゥンフリースらが主審に詰め寄るなど、ピッチは異様な雰囲気に包まれた。
インテルの関係者は試合後、メディアにコメントを残さず、かん口令を敷いた。
翌日にミランがラツィオを下すと、首位インテルとの勝ち点差は5に縮まる状況だ。
判定の妥当性を巡る専門家の見解
試合終盤の2つのジャッジには、早速さまざまな意見が飛び交っている。
ドゥンフリースの転倒については、スレマナのとの接触が軽度だという指摘が多い。
『DAZNイタリア』の審判解説を務めるルカ・マレッリは「足元に接触はない。唯一あるのは背中に置かれた手だが、押しているようには見えません。私の意見では、プレーを流したマンガニエッロ氏の判断は正しく、足元の接触がない以上、その選択が最も適切だったと思う」と述べた。
一方で、フラッテージの接触に対しては、「見方の問題になる。この接触は検討すべきことだと思うが、スカルヴィーニが蹴っているというわけではない。『明確かつ明白な誤審』ではなく、解釈の余地がある場面で、全ての意見が正当と言える。だから、私はピッチ上での判定を支持する」と語った。
ただし、異論もある。
『TMW』は、フラッテージのシーンについて「疑わしい出来事というレベルのものではい。接触はあまりにも明白」とし、「マロッタリーグなんてとんでもない」と記した。
アンドレア・ストラマッチョーニは『DAZNイタリア』で「スカルヴィーニは即座に腕を上げたが、故意かどうかという話ではない。フラッテージを蹴った。それで十分だ。議論するまでもなくPKだ」と述べている。
さらにドゥンフリースの転倒もファウルだと指摘。「プレーしているときは、ほんの少し押されても圧力を感じるものだ。あれだけクリアする余裕があるドゥンフリースがシミュレーションをする必要がどこにある? プレー中に背中に手が触れた場合、それがDFに対してFWが、という構図の場合、95%ファウルだ」と主張した。
インテル専門メディアの『FcInterNews』は、もちろん怒り心頭で、マンガニエッロ主審に「5」、ガリーリオに「4」の採点を付け、マッチレポートでは、「1−1という結果は、主審とVAR担当により無謀な判定の結果によるもの」と非難した。
今週も、セリエAはしばらく判定の話題が続きそうだ。
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