ただし、エンポリ時代の輝きはなし…
トッテナムの正GKグリエリモ・ヴィカーリオに対し、インテルが獲得に関心を示していることは公然の秘密となっている。現在、プレミアリーグで16位と低迷し、降格圏とわずか勝ち点1差に沈むトッテナムの現状は、イタリア復帰を望む勢力にとって追い風となる可能性がある。
10日に行われたUEFAチャンピオンズリーグのアトレティコ・マドリー戦。トッテナムは大敗を喫し、ベスト8進出への道は極めて険しいものとなった。この一戦で注目を集めたのは、イゴール・トゥドル監督の下した非情な決断だ。
アトレティコ・マドリー戦では、GKにアントニン・キンスキーが起用され、ミスを連発し、わずか18分で交代を命じられた。この采配に注目が集まっているが、今のトッテナムにとってヴィカーリオもアンタッチャブルな存在ではないことの証明でもある。
『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、この状況が獲得を狙うイタリア勢にとって好機であると報じている。インテルのほか、ユヴェントスも虎視眈々とその機会をうかがっているとした。
「今季のヴィカーリオは良くない」
しかし、かつてカリアリやエンポリで驚異的なセーブを連発したヴィカーリオが、いまも当時の輝きを保っているかという点については疑問が残る。
元イタリア代表の名GKジャンルカ・パリウカは、『スカイ』の番組内でトッテナムの現状に言及した。
「正直に言えば、今季のヴィカーリオは良くない。ミスが目立ち、かつての安定感を欠いている。だからこそ、トゥドルはキンスキーの起用を選択した」
パリウカは、早期交代を命じられた若きキンスキーに対し「彼の立場を思えば胸が痛む」と同情を寄せつつも、指揮官の判断を擁護している。
「GKを早々に交代させることには本来賛成しないが、この試合に関してはトゥドルの判断が正しかった。彼なら別の機会で、再びキンスキーにチャンスを与えるはずだ」
トッテナムでの序列が揺らぎ始めたヴィカーリオ。セリエAへの帰還は、彼自身のキャリアにとって再起のきっかけとなるのか。今後の動向から目が離せない。
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