インテル、セットプレー攻勢で7連勝【インテル採点&コメント】

ラウタロ・マルティネス不在で苦戦も交代策的中。ディマルコはカンピオナート5戦連続アシスト

インテルは21日に行われたセリエA第26節でレッチェと対戦し、敵地で2−0の勝利を収めた。

インテルは前半から主導権を握ったが、相手GKヴラディミーロ・ファルコーネの好守もあり、ルイス・エンヒキやフランチェスコ・ピオ・エスポジトの決定機を活かせなかった。

なかなか均衡が破れずにいると、インテルは60分にヘンリク・ムヒタリャンとマヌエル・アカンジを投入。この采配が的中する。75分、フェデリコ・ディマルコの右CKのチャンスでファーサイドで待っていたムヒタリャンが決めて先制すると、82分にもディマルコのCKからアカンジのヘディングシュートが決まり、2−0とした。

0−0で迎えた51分にはディマルコのゴールがマルクス・テュラムのオフサイドで取り消しになった。78分にはカウンターからディマルコがムヒタリャンとのパス交換で決定機を迎えたが、GKのファインセーブもあって得点できなかったシーンもあったが、好調ディマルコのアシストでインテルがカンピオナート7連勝を飾った。

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インテルの主な採点

フェデリコ・ディマルコ

FcInterNews:7 – ボデ/グリムトでの欠場がどれほど痛手だったかが分かる。利き足ではない右足で好機を迎え、左足ではルイス・エンヒキへ極上のクロスを供給。幻のゴールもあったが、終盤にはCKから今季さらなるアシストを記録し、アカンジの頭にピタリと合わせた。
スポルトメディアセット:6.5 – レッチェの堅い守備に苦しみ、本来の輝きには欠けたものの、勝負どころでの精度は健在。ゴールをライン際で防がれる不運もあったが、CKから今季14個目となるアシストをマーク。

マヌエル・アカンジ

FcInterNews:7 – 59分から出場。警告を受けていたデ・フライに代わり、守備陣のフィジカル強度を一段階引き上げた。ビルドアップの質を高めつつ、値千金のヘディングシュートで勝利を決定づけた。
スポルトメディアセット:7 – 途中出場から、いつもの威風堂々としたパフォーマンスを披露。完璧な守備対応から2-0とするゴールまで、文句なしの出来。

アレッサンドロ・バストーニ

FcInterNews:6.5 – 試合開始直後から地元サポーターの激しいブーイングにさらされたが、キヴ監督の鼓舞もあり冷静に対応。自身のエリアを高いクオリティで封じ込めた。次節ジェノア戦は累積欠場となる。
スポルトメディアセット:6 – 執拗な指笛の中でも経験に裏打ちされた冷静さを失わず、周囲のプレッシャーに左右されずにプレーを完遂した。

ダヴィデ・フラッテージ

FcInterNews:6 – 体調不良明けでインサイドハーフとして先発。守備での献身的な戻りと、持ち前のライン間への飛び出しで存在感を示した。スペースが生まれた後半はより躍動し、チームに活力を与えた。
スポルトメディアセット:6 – 自身の持ち味である推進力と飛び出しを活かせる役割で起用され、いくつかの好機を演出した。

ペタル・スチッチ

FcInterNews:5.5 – チームのために走り回り、ビルドアップにも参加したが、密集地帯での打開力に欠け、本来の輝きは見られなかった。対人プレーの軽さが散見された。
スポルトメディアセット:5 – 戦術的に混乱している様子で、守備の戻りも甘かった。キヴ監督を不安にさせる内容で、空回りしている印象が拭えない苦しい夜となった。

マルクス・テュラム

FcInterNews:5.5 – 肝心のシュート精度やゴール前での執着心に欠け、ディマルコへのアシストもオフサイドで取り消されるなど、消化不良の内容に終わった。
スポルトメディアセット:5.5 – 試合開始直後のチャンスを逃すと、その後のプレーにはどこか慢心や投げやりな態度が見受けられた。

クリスティアン・キヴ監督

FcInterNews:7 – 怪我人と出場停止が重なる緊急事態の中、ターンオーバーを継続。バストーニやテュラムへのメンタルケアを怠らず、膠着した展開でもベンチからムヒタリアンとアカンジという「ジョーカー」を引いて勝利を手繰り寄せた。
スポルトメディアセット:7 – 欠場者が多い中で論理的な布陣を組み、交代策も完璧に的中させた。指揮官としての手腕が光った。

試合後コメント

クリスティアン・キヴ監督(DAZNイタリア、会見)

「残念ながら前半は精度を欠いたが、後半に入って修正することができた。絶好のタイミングを理解していたし、我々にはフェデリコ・ディマルコという非常に素晴らしい左足を持つ選手がいる。確実に私の左足よりは上だね。コラロフより上かどうかは……。そう言うと彼が怒るかもしれない(笑)」

ボデ/グリムト戦のセカンドレグに向けて

「我々は一歩も引かずに戦い続ける。困難があることも、誰も何も与えてくれないことも承知の上だ。火曜日にはホームでのセカンドレグが控えており、準備を整えなければいけない」

バストーニは苛烈なブーイングを浴びながらもプレーに集中していた

「何もありません。それはもう終わった話だ。彼が自ら矢面に立ち、ミスを理解して謝罪したという、人間としてのプロフェッショナリズムを私は高く評価している。何よりもまずチームがあり、我々の野心があり、競争力があるということを自覚して、前へ進むだけだ。私にとって、この件は終わったことだ」

テュラムの調子が良くない

「私には、犠牲を惜しまず、常にベストを尽くそうとする24人の素晴らしい選手たちがいる。彼のプレーは気に入っている。彼は懸命に戦い、深さをつくり、素晴らしいポストプレーを見せてくれた。フラッテージも素晴らしい試合をした。我々は全員が当事者意識を持って取り組んでいる。浮き足立つことなく、地に足をつけて進んでいくだけだ。彼らは称賛に値する」

デンゼル・ドゥンフリースの復帰はいつか

「デンゼルはこの数週間、我々と少しずつメニューをこなしてきた。明日から正式にチームに戻り、すべてのメニューをグループとともにこなす。コンディションが遅れていたため、少し負荷を抑えていた。チャルハノールも明日から合流する予定だ」

フェデリコ・ディマルコ(DAZNイタリア)

「(得点が決まったときは)本当にホッとしたよ。レッチェはすごく組織化されていて手強い相手だって分かっていたし、僕たちはノルウェー遠征(ボードー戦)からの帰りだったからね。でも、これでいいんだ。ユヴェントス戦に続く大事な勝利だし、リードを広げるためにも、この継続性は僕たちにとってすごく大きな意味があるよ」

「(マン・オブ・ザ・マッチは)ヘンリクが途中から入ってすごくいいプレーをしていたから、彼が選ばれてもおかしくなかったと思うよ」

「この賞は、子どもたちにあげているんだ。ちゃんと飾ってくれるからね。僕にとって一番大事なのはチーム。今やっているみたいに、この調子で突き進んでいくことだけを考えているよ」

「(バストーニへのブーイングについて)それはもう終わったことだ。僕たちは今この瞬間に集中している。バストーニ本人も、関係者のみんなも、もう十分すぎるくらい話したからね。僕たちは自分たちがやるべきことに専念するだけだ」

マヌエル・アカンジ(会見、インテルTV)

「僕はいつだって準備はできている。今日はベンチスタートだったけれど、途中から入って2点目を決めることができて満足している。アウェーで9連勝、しかもここ6試合は無失点だね。クリーンシートを維持するのはいつだって重要だし、いい記録を達成できていると思う。もちろん一番大事なのは勝ち点3を持ち帰ることだけど、それを完封で飾れたのは、僕たちDFにとっても本当にうれしいことだよ」

「(ディマルコの左足は)間違いなくチームのトップ3に入るね。他の名前を出すと角が立つから言わないけれど(笑)。間違いなくトップクラスだよ。実は昨日、練習でもあの形を試していたんだ。彼の左足は本当に信じられないくらい凄いよ」

ヘンリク・ムヒタリャン(DAZNイタリア)

「自分にとっても、チームにとっても、本当にうれしい。僕たちにとって、今日は絶対に勝たなきゃいけないすごく大事な試合だったからね。レッチェはスペースを全然くれなくて苦労したけれど、後半は少しずつゴールへの道筋が見えてきた。後半になるともっとスペースができて、チャンスも増えたし、2点目も決まった。ほかにも決められる場面はあったね。こういう試合を勝ち切るのは簡単じゃない。一人ひとりが全力を出し切らないと、試合を動かすのは難しいんだ」

エウゼビオ・ディ・フランチェスコ監督(会見)

インテルのセットプレーとディマルコについて

「ディマルコは本当に素晴らしいキッカーだ。自分の思い通りにボールを配給できる力がある。我々も、あのエリアからのセットプレーについては事前に研究していた。それだけに、まさに警戒していた場所からゴールを許してしまったのは本当に悔しい」

試合内容と自分たちの課題

「インテルを脅かすチャンスが巡ってきたとき、こちらは最後のパスの精度を少し欠いてしまった。もっとうまくゴールに迫ることができたはずだ。彼らがパス回しに長けた偉大なチームであり、チャンスをそれほど多くはくれないことは分かっていた」

「我々はディフェンスラインを高く保とうと努めたし、それができたときは、数少ないチャンスやクロスをもっと確実に得点に結びつけるべきだった。チームは粘り強く、集中して献身的に守っていたと思う。だが、あのようなレベルのチームと戦うときは、『相手を仕留められる』という手応えをピッチで示さなきゃいけない。今日はその姿勢が足りなすぎたと感じている」

レッチェ対インテル:ハイライト動画

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セリエA公式YouTube

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