インテル、好調維持 ディマルコら躍動でサッスオーロに5-0【採点&コメント】

ミランと暫定で勝ち点8差、次節はユヴェントス戦

インテルは8日、セリエA第24節でサッスオーロと対戦し、敵地で5−0の大勝を飾り、2位ミランとの勝ち点差を暫定で8とした。インテルの選手採点や試合後のコメントを紹介する。

試合展開

インテルは立ち上がりにピンチを迎えるが、フェデリコ・ディマルコが相手のシュートをゴールラインの手前でブロックし、最悪のスタートを免れた。

すると、ここから絶好調のディマルコが躍動。11分、ディマルコのコーナーキックからヤン・ビセックがヘディングで合わせ、インテルが先制する。

このゴールにつながったCKの起点となったマルクス・テュラムのポジションがオフサイドではないかという物議を醸したが、判定は覆らなかった。

勢いに乗るインテルは28分、再びディマルコのクロスからテュラムが流し込み追加点を挙げた。

サッスオーロは41分にクリスティアン・トルストベットがネットを揺らすも、こちらはオフサイドで取り消された。

後半に入ってもインテルの攻勢は続き、50分にラウタロ・マルティネス、54分には再びCKからマヌエル・アカンジがゴールを決め、ディマルコはこの日3つ目のアシストを記録。

その後、サッスオーロはマティッチが退場し万事休す。終了間際の89分にはルイス・エンヒキがダメ押しの5点目を叩き込み、インテルが5得点で大勝した。

主な選手採点

フェデリコ・ディマルコ

FcInterNews:8.5 – 最初の30分間の絶対的な主役。ライン際での失点阻止は実質1ゴールに相当、ビセックへのアシスト、超ロングシュートでのバー直撃、テュラムとアカンジへのアシスト。その左足はまさに破壊兵器で、キヴ監督がエリア内にいても得点させたのではないかと思わせるほど。
スポルトメディアセット:8 – このチームにおける自身の重要性をわずか30分足らずで証明した。決定的なシュートブロック、コーナーキックからのアシスト、フリーキックでのクロスバー直撃、そして再びアシスト。試合の3分の1が終わった時点で給料とボーナスを受け取って帰ってもいいレベル。後半にも3つ目のアシストを記録。

ルイス・エンヒキ

FcInterNews:7 – サッスオーロの素早い攻守の切り替えに苦しみ、ビセックを孤立させる場面もあったが、守備を固めて適切なタイミングでボールを運ぶ普段通りのプレー。フィニッシュにも関わり、最後には稲妻の如き移籍後初ゴール。これが覚醒のきっかけになるか。
スポルトメディアセット:6.5 – プレースタイルに変化の兆しが見える。0-0の場面で放ったシュートが先制点のコーナーキックを呼び込んだ。終盤には素晴らしいシュートで5点目を決め、一流選手のような輝きを放った。

マヌエル・アカンジ

FcInterNews:7 – ビセック同様、序盤のサッスオーロの猛攻に翻弄されたが、数分で軌道修正しディフェンスラインを統率。ディマルコの恩恵を受け、インテルでの初ゴールも記録した。
スポルトメディアセット:7 – ピナモンティとのポジション争いは熾烈だったが、相手にほとんど見せ場を作らせなかった。さらに、自ら4点目のゴールを奪いに行くおまけ付き。

ヤン・ビセック

FcInterNews:6.5 – 序盤はロリエンテに翻弄され、ディマルコに救われる場面もあるなど悪夢のようなスタート。しかし、そのディマルコのアシストから先制ゴールを決めると、徐々にパフォーマンスを向上させた。相手に退場者が出た後は、リラックスしてプレー。
スポルトメディアセット:7 – 全員の頭上を越えるヘディングで先制点を奪い、その直後にも追加点に迫った。守備では序盤こそロリエンテの対応に苦慮したが、すぐに相手の動きを見極めた。

ラウタロ・マルティネス

FcInterNews:7 – 前半はボールが届かず目立たなかったが、中盤まで下がって守備やビルドアップに貢献。強度を落とさずプレーし続け、最終的には相手GKのミスを突いて得点を記録。得点王街道を突き進む。
スポルトメディアセット:7 – 10番の役割を楽しみ、チャンスメーカーとして振る舞う場面が増えているが、得点への意欲は失っていない。後半開始早々の最初の決定機で、きっちり仕留めた。

ダヴィデ・フラッテージ

FcInterNews:6 – 古巣相手に過度に張り切る必要もなく、ライン間でのプレーで存在感を示そうとした。
スポルトメディアセット:6 – 意欲的にピッチに入り、得点のチャンスをうかがった。

クリスティアン・キヴ監督

FcInterNews:7 – 序盤に守備が混乱し、スコア以上に苦しむ時間もあったが、セットプレーの準備が功を奏してリードを広げた。周囲がベンチスタートを予想していたテュラムを信頼して起用した判断も見事。スクデット争いのライバルたちへの警告となる勝利。
スポルトメディアセット:7 – 試合を追うごとに準備の整った有能な指揮官であることを証明し続けている。今後控えるビッグマッチこそが、真の成熟度が試される試験となるだろう。

試合後コメント

クリスティアン・キヴ監督(会見、『DAZNイタリア』)

スクデットは75%決まった?

「私にとってスクデットは0%。残り14試合あり、多くのチームが争っている。やるべきことは多い」

次はユヴェントス戦

「他の試合と同様の一つの試合であり、得られる勝ち点も同じく3だ。このチームに対する期待が常に高いことは自覚している。久しぶりに一週間丸ごと準備期間がある。どのように準備を進めるか見極めていく。我々がこれまで成し遂げてきたことすべてを自覚した上で臨む」

この2カ月で成熟した印象を受ける

「成熟とは、状況を理解し、競争力を維持する方法を見つけ出すことにある。立ち上がりの数分間、我々は相手のインテンシティ、垂直方向への推進力、そしてカウンターに非常に苦しんだ。しかし、その瞬間の試合展開がどのようなものであるかを理解し、そこから抜け出す方法を見つけ出した。最初のチャンスで試合を動かすことができたのは、状況と試合展開を理解しているグループの仕事の成果だ」

2点目のシーン。ヤン・ゾマーはあなた好みのプレーをしたのでは?

「サン・シーロでのピサ戦の状況と似ていたが、近くに預ける代わりに、より遠くへパスを出した。そこから、相手のマークが外れている隙を突いた重要なチャンスが生まれた。うれしいね。これこそが成長と成熟の証だ。彼は1点差の場面でも素晴らしいセーブを見せた。我々が彼に対して疑念を抱いたことは一度もない。外部ではそうだったかもしれないが、我々は違った」

ラウタロ・マルティネス(DAZNイタリア)

「ディマルコがこのポジティブで世界一? そうだね。間違いなく最高の一人だ。決定
的な仕事をするし、流れを変えられる。それが僕たちにとってのアドバンテージで、恩恵を受けているね。チームは重要だけど、ときには個人が試合を動かすこともある。彼が今、それを体現している」

マヌエル・アカンジ(会見)

「初ゴールはとても重要。得点したときはいつだって最高の気分だ。でも、一番うれしのはチームの勝利だね」

「試合は多いけど、僕はプレーしたい。ベンチに座るのは好きじゃないんだ。できる限り試合に出たい。出場したら、いつだってピッチに立つにふわさしい準備ができることを示したい」

フェデリコ・ディマルコ(DAZNイタリア、インテルTV)

「(キック精度で世界五指に入る自信は?)クロスバーに当たったのは、ただうまくミートできなかっただけなんだ。僕は自分が特別だなんて思わない」

「このカルチョの世界だと、好調なら天才ともてはやされ、不調なら下手くそと叩かれる。結局、個人がどうしたかじゃなくて、チームの結果が一番大事なんだ」

「今がキャリアで最高の時期? これまでにも良い時期はあったけど、数字という意味では最も決定的な仕事ができているね。でも、一番大事なのはチーム。5月になって、首位でいられるかが重要だ」

ヤン・ビセック(インテルTV)

「最初の10分間だけを見れば別の試合のように見えたかもしれないが、僕たちは精神的に強いチームだ。飢えているし、この結果に満足しているよ」

「ゴール前での感覚が向上しているか? 今季はかなり外してしまっている。本当なら6、7ゴールは決めているべきだった……。でも、しっかりと守備ができているのであれば僕は幸せだ」

「医者を目指すか悩んでいた時期の自分になんて言うか? カルチョにして正解だ、というだろうね。でも、僕はまだまだ成長できる。続けていくことが大事だ。相手は強敵ばかりだけど、いまやっていることを続けていたら、僕たちは良い結果に届くはずだ」

サッスオーロ対インテル:ハイライト動画

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マメ知識

  • アウェイ8連勝: インテルがセリエAでアウェイ8連勝を飾ったのは史上3度目。過去にはシモーネ・インザーギ政権下(2024年9月〜2025年1月)の8連勝、ロベルト・マンチーニ政権下(2006年10月〜2007年3月)の11連勝がある。
  • 絶好調ディマルコ: 今季ここまで11アシストを記録。Optaデータ集計開始(2004/05)以降、同時期におけるDFのアシスト数としては最多。DFのシーズン最多アシスト記録では、マッシモ・オッド(2005/06の13)に次ぐ歴代2位タイ(2009/10のマイコンと並ぶ11)。セリエAアウェー1試合で3アシストを記録したDF登録選手は、2006年5月にラツィオのオッドがアスコリ戦で達成して以来。
  • ラウタロ・マルティネスの金字塔: – インテルの全公式戦通算得点において、ラウタロはボニンセーニャに並ぶ171ゴールを記録。上にいるのはジュゼッペ・メアッツァ(284)とアレッサンドロ・アルトベッリ(209)のみ。セリエAでのクラブ得点ランクでは、ラウタロ(129)はアルトベッリ(128)を抜き歴代4位に。

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