インテル、クレモネーゼに快勝 ミランと勝ち点8差に【選手採点&コメント】

アウデロへの発煙筒騒動は処分必至

インテルは1日、セリエA第23節でクレモネーゼと敵地で対戦し、2−0の勝利を収めた。

インテルは開始16分、フェデリコ・ディマルコのCKにラウタロ・マルティネスが合わせて先制。すると、31分にはピオトル・ジエリンスキが左足のミドルシュートを突き刺して追加点を奪った。

後半開始直後には、インテルのファンが陣取るゴール裏からGKエミル・アウデロに発煙筒が投げ込まれる事件が起き、一時騒然となった。

それでも、試合展開は大きく動かず。終盤はピンチもあったが無失点でしのぎ、インテルがアウェーで勝ち点3を獲得。2位ミランとの差を暫定で8とした。

インテルの主な採点

ラウタロ・マルティネス

FcInterNews:7 – ゴールを決め、チームに勝利を呼び込んだ。エスポジトのおかげでマークを外される場面もあり、ヘディングで先制点を奪取。献身性と高い技術で攻撃を牽引した。敵地スタジアムからはブーイングを受けたが、それだけ相手にダメージを与えた証拠。
SportMediaset:7 – 得点があまりにも自然な動作に見えるほど絶好調。エリア内で常に正しいポジションに入り、空中戦でも結果を出した。先制点の後にはジエリンスキのゴールにつながるプレーも披露し、10番としての存在感を見せた。

フェデリコ・ディマルコ

FcInterNews:6.5 – 今季8本目のアシストを記録。左足は「ホット」を超えて「灼熱」状態。ラウタロやジエリンスキに向けてクロスを供給し続けた。守備面での負担は少なく、バストーニやスシッチと連係しながら左サイドを支配。得点にも値する活躍だった。
SportMediaset:7 – 試合開始わずか15分ほどでCKからラウタロのゴールを演出。試合を通して右サイドにも顔を出し、セットプレーのキッカーとしてだけでなく、ルイス・エンヒキのカバー役としても機能していた。

マッテオ・ダルミアン

FcInterNews:6 – 試合が落ち着いた段階で、右サイドに復帰。キヴ監督にとっては重要なオプション復帰となり、今後を見据えた上での貴重なプレー時間を得た。
SportMediaset:6 – 60分から途中出場。クリスティアン・キヴ監督にとって、ようやく右サイドに頼れる選手が戻ってきたことを意味する。まだコンディション調整は必要だが、復帰は朗報。

ピオトル・ジエリンスキ

FcInterNews:7 – 序盤にミスがあったものの、中盤の支配力を高め、タイミングの良いパスと判断でチームをけん引。ゴールシーンでは左足で強烈なシュートでGKを無力化。ハードスケジュールにも関わらず、試合終了まで存在感を放ち続けた。
SportMediaset:7 – チャルハノールを彷彿とさせるミドルシュートで得点。試合を通してレジスタの役割をこなし、タレント性を発揮。序盤は適応に苦しんだが、今やトルコ代表MFに代わる新たな選択肢となっている。

ダヴィデ・フラッテージ

FcInterNews:6 – 移籍の噂が飛び交う中、先発出場。頭の中はイングランドかもしれないが、ピッチではライン間の動きやエリア内への侵入、献身性で貢献した。
SportMediaset:6 – 移籍市場最終日が迫る中で先発出場。久々のスタメンながらフィジカルと集中力を前面に出し、職人らしいプレーを見せた。

クリスティアン・キヴ監督

FcInterNews:6.5 – 不在者やターンオーバーがあった中で、勝利という結果を手にした。インテルは下位相手にも集中力を保ち、前半から試合を支配。ナポリとの差を維持し、ミランとの勝ち点差を一時的に広げた。交代選手への信頼も奏功した。
SportMediaset:6.5 – 1月の月間最優秀監督に選出されたばかりだが、その評価にふさわしい内容。理にかなった試合運びと支配力で相手に主導権を握らせなかった。

試合後コメント

クリスティアン・キヴ監督

「前半を2点リードで終えたが、後半はテンポが落ちた。まるで強度を落としてうまく試合を運べると思い込んでいるかのようだった。それは私自身、現役時代にも経験したことがある流れだ。だが、何より重要なのは成長して結果を持ち帰ること。そうしてこそ、競争力を維持できる」

「成熟はここ2カ月で積み上げてきたものの成果だ。我々の要求を選手たちが吸収してくれているし、真剣に、よく働いてくれている。毎日、自分たちのベストバージョンを目指して努力している。我々の目標は変わらない」

フラッテージの先発起用

「フラッテージはインテルの選手で、我々にとって重要な存在だ。それをピッチで示す必要がある。彼のクオリティを信じているし、シーズン後半に向けて彼のような選手が良いコンディションでいることが、重要な試合での“あと一押し”になる。時にそれが足りないときもあるから」

移籍市場の最終日に補強を期待している?

「今はエネルギーの回復のほうが先だ。水曜日にまた試合がある。我々は開幕から変わらず25人で戦っていて、この期間も全員を巻き込んできた。私は文句は言わないし、何を話したかをここで言うつもりもない。市場が終わるのを心待ちにしている」

記者会見と『DAZNイタリア』

ラウタロ・マルティネス

「この賞(マン・オブ・ザ・マッチ)は娘の部屋に持っていくよ。今日は誕生日なんだ。できれば早くミラノに戻って、まだ起きていてくれたらキスしてあげたいね。この賞も、ユニフォームも、全部彼女のためだ。僕の人生を変えてくれた存在だからね」

騒動のあとですぐにアウデロのもとへ。ティフォージに伝えたことは?

「こういうことは絶対に起きてはならない。人に対して危険な行為だから。僕たちも一人の人間としてピッチに立っているし、世界中が見ている舞台でプレーしている。だからこそ、そういう部分にも注意を払わないといけない。アウデロには謝りたい。彼は僕たちと一緒に2つめのステッラを獲った仲間だった。クレモネーゼの全てのティフォージにも謝罪したい。こういうことは二度とあってはならない」

『DAZNイタリア』

アレッサンドロ・バストーニ

「この勝利は僕たちにとって大きい。クオリティの面では最高のインテルではなかったけれど、こういう“泥臭い試合”を勝ち切ることができれば、それは大きなサインだと思う。僕の一番の持ち味は、ボールを持った状態で数的優位を作るところ。あとは守備面での確実性をもっと高めていきたいと思っている」

「(地元クレモナでの試合で)家族が来ていたよ。クレモネーゼ側のゴール裏には友達もたくさんいたけど……。今夜は僕に挨拶する気分じゃないかもね。明日連絡してみるよ」

エミル・アウデロに向かって発煙筒が投げ込まれた

「もちろん、エミルの健康が一番心配だった。あの瞬間、試合のことは考えていなかった。絶対に起きてはならないことで、非難されるべき行為。エミルは僕たちの仲間だったし、彼の無事だけを考えていた。ああいうことは絶対にやってはいけない」

「ああいうのは絶対にダメだ。マロッタ会長も言っていたし、ラウタロもすでに話していたけれど、クラブの色や立場に関係なく、非難されるべき行為。元チームメートだったエミルに心からの連帯を表したい。もう二度と起きないことを願っている」

記者会見と『DAZNイタリア』

ピオトル・ジエリンスキ

「ハーフタイムにアウデロが僕のところに来て、『あのシュートは止めれないよ』と言ってくれたんだ。同じようなシュートをボナッツォーリも打ったけれど、そのときはゾマーが素晴らしいセーブを見せたね」

「僕たちは勝利を目指していたし、自分たちのクオリティでそれをつかみにいった。2-0になってからは相手も反撃してきて、ジュリッチへのロングボールで僕たちを少し苦しめた。でも今夜は大きな勝ち点を手にできたと思う」

「僕自身、コンディションがいいことをうれしく思っているし、自分の役割を果たそうとしている。ケガをしている仲間たちの復帰も待っているよ」

『スカイ』と『DAZNイタリア』

マメ知識

  • インテルは今季のセリエAで、現在下位(順位表の下半分)にいるチームとの対戦で全勝(12戦12勝)。33得点を挙げ、失点はわずか6。
  • インテルは、今季の欧州五大リーグでアウェーの試合におけるクリーンシート(無失点試合)の回数が最多。アウェーで7試合無失点
  • ラウタロ・マルティネスはセリエAでインテルとして128得点を記録し、アレッサンドロ・アルトベッリと並んでクラブ歴代セリエA得点ランキング4位タイとなった。
  • ラウタロ・マルティネスは、クレモネーゼ、カリアリ、エラス・ヴェローナ、トリノを相手に、セリエAで4試合連続ゴールを決めている。
  • フェデリコ・ディマルコは今季、5ゴール8アシストで、セリエAにおける自身最多の得点関与(13)を記録。アシスト数も昨季の7を超えて自己最多。
  • ディマルコのアシスト8本は、2025/26のセリエA最多記録であり、欧州五大リーグでこれを上回っているのはルイス・ディアス(9)、ブルーノ・フェルナンデス(12)、マイケル・オリーズ(15)の3人のみ。ラミン・ヤマルも8本で並んでいる。
  • ピオトル・ジエリンスキは今季4得点を挙げており、これは2021/22シーズン(ナポリ時代に6得点)以来の自己最多。

クレモネーゼ対インテル:ハイライト動画

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セリエA公式YouTube

アウデロへ発煙筒が投げ込まれる

ジュゼッペ・マロッタ会長が非難

試合後にインテル会長が『DAZNイタリア』の取材に応じ、アウデロ騒動に対して、クラブの立ち位置を明確にした。

「我々は今回の出来事を強く非難し、厳しく糾弾する。まずそこをはっきりさせたい。あの行為はスポーツの持つ価値とはまったく無縁であり、我々が日々守り、伝えていこうとしている理念にも反している」

「今回の件について残念に思っているのは、私個人だけではなく、インテルのサポーターたち、そして選手たちも同じだ。非難されて然るべき行為であり、すでに当局が調査を進めていて、どうやら“単独の行為”だったようだ。加害者は必ず特定されるだろう」

「そして、ここで強調したいのはアウデロの極めて高いプロフェッショナリズムだ。今回のような出来事があった中でも、彼は最後まで真摯にゴールを守り抜いた。その態度には心から敬意を表したい。インテルとしては、今回の事件に対し、明確かつ具体的な形で強い非難の意を示す」

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