インザーギから何を変えたのか。キヴがインテルにもらたした3つの変化

新体制のもと、首位で2025年を終えたインテル

インテルはシモーネ・インザーギからクリスティアン・キヴへと指揮官が交代し、実際にどのような変化が起きたのだろうか。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が30日、改めてこのテーマについて取り上げた。

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戦い方の変化

キヴ体制に移行したインテルは、当初はシステム変更が話題となったものの、戦い方そのものは比較的緩やかに変化し、新たな個性を徐々に示し始めている。

『ガゼッタ』は「インザーギ時代との違いの一つはシステム」だと指摘。「アタランタ戦、そしてピサ戦において、インテルは5-4-1という非常に低い位置に構えたブロックで守備を行っており、ディウフが右サイド、ルイス・エンリケの前に位置していた。一方でインザーギ時代には、例えば昨季の敵地でのナポリ戦での終盤のように、4バックで守ったこともあったが、基本的には構造は一貫して変わらなかった」と記した。

「全員がレギュラー」

選手起用は最も変わった部分と言えるかもしれない。

アタランタ戦後に、ピオトル・ジエリンスキは「昨季の僕は3番手だった。ミステルには絶対的なレギュラーがいたけど、キヴはもっとみんなを巻き込もうとしている」と述べたことが象徴的だろう。

アンジェ=ヨアン・ボニー、フランチェスコ・ピオ・エスポジト、ルイス・エンヒキ、カルロス・アウグスト、アンディ・ディウフといった選手たちが多くの出場機会を得ている点に言及した。

もちろん、ボニーやピオ・エスポジト、カルロス・アウグストらは、結果を出した自らの功績だ。ルイス・エンヒキやディウフの出場にはデンゼル・ドゥンフリースの負傷という要因もある。それでも、昨季に比べてレギュラーが固定されていないのは明らかだ。

イエローカードへの対応

そして、イエローカードへの対処法もインザーギ時代とは変わったと指摘されている。

インザーギ前監督はリスク回避のため、警告を受けた選手をほぼ例外なく途中交代させていた。この手法は他の指揮官にも広まり、一種の“発明”と見なされたが、キヴはこれを踏襲せず、すぐに選手を下げることはしていない。

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