「“蹴る”と挙手して言える勇気だけで十分」キッカーを責めないインテル指揮官
インテルは19日、スーペルコッパ・イタリアーナ準決勝でボローニャと対戦し、PK戦の末に敗退が決まった。クリスティアン・キヴ監督が試合後の会見と『メディアセット』のインタビューでコメントを残している。
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PK戦で3人が失敗して決勝進出を逃した
「PKは運の要素が大きい。私にとっては、“蹴る”と挙手して言える勇気だけで十分だ」
「これは練習ではどうにもならない。感情のコントロールが非常に難しい。私は、この大一番で素晴らしい試合をした彼らのパーソナリティを誇りに思っている。特に後半は見事だった。私が常にチームに求めている姿勢を見せてくれた」
この試合で良くなかった点は?判定に不満は?ベンチもかなりナーバスになっていたようだが…
「審判については話さない。VARがあるし、必要なら見直せる。私はグループ全体を見ているし、どう改善するかを考えている。良い時も悪い時も、常に胸を張って進んでいくしかない。どこにでもミスはある。何かを責めるつもりはない。前に進むだけだ」
一番苦しんだポイントは?
「失点直後の彼らのプレッシングだ。出口を見つけるのにかなり苦労した。ただ、後半は我々が主導権を握って、相手陣内でプレーする時間が増えたし、いくつかチャンスも作れた。ただ、サッカーはゴールを決めないといけない。結局PK戦になってしまった…。そうなると運次第だ」
ラウタロ・マルティネスをベンチに置いたのは決勝を見越して?
「決勝とか次の試合のことを考える余裕はなかった。これは20日間で8試合目だったし、彼にも休息が必要だった。1月には重要な試合が控えているし、常に100%の状態でいなければならない」
「これ以上、選手を失いたくない。それはアカンジやチャルハノールにも言える。試合は多いし、グループ全体をマネジメントする必要がある。今のチームは、どの大会でも戦える力があると証明してくれている」
ジョゼップ・マルティネスをこの大事な試合で起用した
「我々には、出場に値する選手が25人いる。彼らには出場機会が必要で、自信を与えることも大切だ。チームは大きな目標を持っているが、シーズンは長い。全員の力が常に必要だ」
PK戦に向けてフランチェスコ・ピオ・エスポジトやハカン・チャルハノールを投入することはできたのでは?
「温まっていない状態でPKを蹴るためだけに選手を投入するのはリスクがある。それは簡単なことではないし、責任は私にある。チャルハノールも内転筋に問題があったが、冷えた状態で蹴らせる決断はできなかった。同じ理由で、何人かを休ませる判断をした」
「私はチームのパフォーマンスを評価しているし、ボローニャには敬意を表したい。彼らが築いてきたものは素晴らしい。後半は我々が試合を支配していたが、ゴール前での精度に欠けた。ボローニャの守備ラインも非常に良かった」

