ミランとインテルが敗退、決勝はナポリ対ボローニャ
19日にスーペルコッパ・イタリアーナ準決勝のボローニャ対インテルが行われた。1−1で90分を終え、PK戦の末にボローニャが決勝進出を決めた。インテルの選手採点などを紹介する。
開始早々先制も…
スーペルコッパ・イタリアーナ準決勝の第2戦は、いきなりスコアが動いた。開始2分、左サイドからアレッサンドロ・バストーニが挙げたクロスにマルクス・テュラムがボレーで合わせ、インテルが幸先良くリードした。
しかし、30分すぎにヤン・ビセックのハンドでボローニャにPKが与えられ、リッカルド・オルソリーニが冷静に決めた。
後半はインテルがギアを上げてチャンスをつくっていく。さらにラウタロ・マルティネスらの投入などで勝ち越しを目指した。しかし、アンジェ=ヨアン・ボニーがペナルティーエリア内で倒れて一度はPKジャッジとなったものの、オンフィールドレビューでノーファウルに判定が覆り、絶好機は幻となった。
結局、90分で決着はつかず、勝敗はPK戦で決めることに。
PKは5人中3人が失敗…
インテルは1人目のラウタロ・マルティネスが成功したが、2人目のバストーニ、3人目のニコロ・バレッラ、4人目のボニーと3人連続で失敗。対するボローニャは、3人目までインテルと同じようなシュートで同じ展開だったものの、4人目のジョナサン・ロウはボニーとは逆のコースに強烈なシュートを決めて、リードを奪った。
インテルは5人目のステファン・デ・フライが決めて首の皮一枚つながったが、ボローニャはチーロ・インモービレが決め、ナポリが待つ決勝に駒を進めた。
インテルの主な採点
ジョゼップ・マルティネス
FcInterNews:7 – デ・フライに当たってコースが変わったオドゴールのシュートを皮切りに、ベルナルデスキの強烈な一撃にも冷静に反応。カストロとの1対1ではヒヤリとするも事なきを得る。後半アディショナルタイムは圧巻。ファビアンのシュートに対して見せた驚異的なセーブを見せた。
TMW:6.5 – ハイボール処理では安定感を見せ、唯一の失点はPKによるもの。試合終了間際のファビアンのシュートを止めた場面はまさに“救世主”の働き。しっかり立ち直った。
ヤン・ビセック
FcInterNews:5.5 – 運が悪い部分もあるが、自ら招いたミスも多い。不要なハンドでPKを与えるなど、ラツィオ戦やジェノア戦を思い出させる場面も。守備自体は安定していたが、タイミングや動きの粗さが足を引っ張った。
TMW:5 – それなりに守備では効いていたが、前半に犯した不用意なハンドが致命的。オルソリーニにPKを決められたことで、評価を下げる決定的要因になった。
アレッサンドロ・バストーニ
FcInterNews:6.5 – 早いタイミングでテュラムに送ったアシストは秀逸。前への出足と推進力でチャンスを創出した。守備面ではホルムやオルソリーニに苦しめられつつも、冷静な対応でチームを支えた。PK失敗と決定機でのヘッドミスが惜しまれる。
TMW:6.5 – 試合開始早々にテュラムへのクロスでアシスト。攻守両面で持ち味を発揮し、特に攻撃参加では常に脅威となっていた。唯一の汚点はPKの失敗。
ルイス・エンヒキ
FcInterNews:5.5 – 守備面では規律を保ちタスクを遂行したが、攻撃に関してはまるで初デートに臨む少年のように消極的。後半序盤にドリブルからシュートを放つ場面もあったが、それ以外は存在感が薄かった。
TMW:5 – 守備では大きなミスはなかったものの、攻撃面ではほとんど見せ場なし。唯一のシュートもラヴァーリアに止められた。チームの右サイドが物足りなかった原因の一つ。
アンジェ=ヨアン・ボニー
FcInterNews:6 – ポストプレーや中盤への下がりでボールを収め、味方を活かす動きを見せた。ヘッゲムの厳しいマークを受けながらも、身体をうまく使ってボールをキープ。ただし、PKを蹴る場面では力なく失敗、評価を下げた。
TMW:5 – 試合を通して動きは良かったが、ゴール前での迫力に欠けた。自ら獲得したPKが取り消された後、PK戦で放ったシュートはまるでGKへのパスだった。
マルクス・テュラム
FcInterNews:6 – 試合開始早々に鮮やかなゴールを決めたが、それ以降はまるで休暇中の公務員のように影を潜めた。ルクミに完封され、フィジカル勝負でも分が悪かった。後半は数度のスプリントを見せるも、流れは変えられず。
TMW:6.5 – 試合開始2分で華麗なボレーシュートを決めて流れをつかんだ。その後は徐々に存在感が薄れたが、序盤のインパクトで評価を保った。

