後半は攻め立てられた強豪
14日に行われるセリエA第15節でナポリはウディネーゼに0−1で敗れた。アントニオ・コンテ監督は、後半の内容に不満を持っている様子だ。
ウディネーゼが3度目の正直で先制
カンピオナート3連勝中だったナポリは、ミッドウィークにUEFAチャンピオンズリーグ(CL)でベンフィカに敗れたあとでのウディネーゼ戦で、立ち上がりから精彩を欠いた。
前半は相手にチャンスをつくらせることがなかったものの、ナポリにも好機はなく、0−0で折り返す。
後半に入ると、ウディネーゼのチャンスが続いた。
ウディネーゼは52分、ケイナン・デイヴィスがゴールネットを揺らすも、オフサイドで取り消しに。69分にはニコロ・ザニオーロのゴールが、直前のボール奪取でのファウルにより取り消された。それでも73分、ユルヘン・エッケレンカンプのミドルシュートがゴール右上に突き刺さり、ついに先制し、このリードを守り抜いた。
コンテは精神面の成長を求める
ナポリのアントニオ・コンテ監督は試合後のインタビューで次のように語った。
「前半はウディネーゼに一度も枠内シュートを打たれていない。我々は何度かチャンスを作ったが、もっと活かすべきだった」
「後半は立ち上がりから苦しんだ。クリアの精度も低く、そこから少し動揺が見え始めた。後半の最初の20分で2点の取り消しがあり、クロスバーも叩かれた。我々は不安で、そしておびえていた」
「選手たちには、こうした場面を自分たちでコントロールできるようにならなければいけないと伝えた。時にはしたたかに時間を使うことも必要だ。怖がらずにプレーすること、そして姿勢を変えなければゴールは引き寄せられない」
「緊急事態の中で彼らは全力を尽くしてくれているので、責めるつもりはない。ただ、アウェーではもっとうまくやらなければならない。もっと声を出し、もっと闘志を出す必要がある。そこに必要なのが“個のキャラクター”であり、それはピッチ上で表れなければいけない。技術的にも戦術的にも指導はできるが、パーソナリティの部分ではもっと成長しなければならない」
「若手には素晴らしい素質がある。私はその成長を支えたいと思っている」
ザニオーロ「勝利に値した」
幻のゴールで得点が認められなかったニコロ・ザニオーロは、『DAZNイタリア』のインタビューで試合を振り返った。
「ピッチ上だけでなく、スタジアム全体の勝利だった。僕たちは完全に勝利に値した。スーパーゴールを決めたユルヘンのこともうれしいね」
「イタリア代表? もちろん、夢だし目標だ。そこに戻るためにいつも努力している。今回のようなパフォーマンスが続けば呼んでもらえると思っている。ただ、いまはウディネーゼに集中しているよ」
ザニオーロは今季のセリエAで13試合に出場して4ゴールを挙げている。ユヴェントス戦ではゴールが取り消されたものの、『TMW』は7.5の高評価を付け、「アンストッパブル」と称賛した。

